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これからの10年、ライフスタイルのリアルからオンラインへの大転換が起きる〜巨大な波はもうそこまで来ている?

最近の僕のテーマの一つがFuture of LifeStyleです。コロナでライブとか飲み会とか対面会議とかいろんなものが出来なくなって、みなさんもとりあえずオンラインでトライしている状態ですよね。しかし「リアルで会いたいなあ」となるケースはまだまだ多いと思います。ただ、これがここから数年〜10年くらいで大きく変わる可能性があるのではないかと思っています。

先日ラジオに出させていただいたんですが、そこでアーティストの方々が「オンラインはライブにはまだ勝てないんだよな〜」って話をされていて、そこで「技術って二次曲線的に伸びるのでオンラインが追いつく可能性あるんですよ」って話をしたんですが、本当にもしかしてこれって世界が変わろうとしているタイミングなのかな、と思い立ってこの記事を書くに至りました。

2020年はオンラインがリアルを代替し始めた元年

2020年はオンラインがリアルを代替し始めた元年といえる年になったと思います。コロナ禍で世界中の老若男女がZoomなどでのオンラインコミュニケーションを体験し、受け入れました。ライブ/対面の関わり合いが出来ないため、仕方なく「現段階では使いにくいオンラインコミュニケーション」を使い始めた、という言い方が正しいかもしれません。

ワクチンが行き渡ってコロナが落ち着けば多くの部分がリアルに戻ります。ただし、例えば仕事では「必ずしもリアルで会って仕事しなくてもいい瞬間って結構あるな、むしろオンラインの方が効率的な時もある」、と感じた方も多いのではないでしょうか?

また飲み会も、Zoom飲みが流行りましたね。もちろん、楽しみ方は今は限定されてしまっていて、乾杯でグラスをコツンとすることすら出来ません。でもオンラインでなら遠く離れた地元の友達と一緒に楽しむことも出来ますよね。これは、オンラインのメリットです。

足りないのは技術

しかし現段階では人々の関わり合いを全てオンラインにして満足できるほどには、色々な技術が追いついてません。まだリアルの方がいいに決まってるし、リアルにかすりもしないくらいオンラインツールのレベルは低いです。まさに実用最小限の製品(Minimum Viable Product)と言えるでしょう。

しかしまだこの流れは始まって1年目-2年目なので、これからどんどんリアルに追いつくための技術がレベルアップしていくと考えられます。今考えると5Gとかもリアルに追いつくために必要になる技術の1つですよね。

今回の変化には人間の五感をハックしてリアルと勘違いさせるためのたくさんの技術革新と技術向上が必要です。

ゴールはおそらくマトリックス/インセプションの世界のようなスーパーリアリティを作ることですが、それを実現するには現段階のどの技術も遠すぎます。

ライブ/対面は素晴らしくてオンラインはイマイチだ、と思っていると、時代に取り残される可能性があることを認識するべきである

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過去の例ではデジタルカメラがフィルムカメラに近づくことは当初不可能に思えました。なんせ一般発売時のデジタルカメラが30万画素とかでしたからね。みんな、「フィルムカメラって最高だね、デジカメはこれじゃーWEBにしか使えないし、ガビガビしちゃってるね〜」と思ったものです。

なんせ、当時世界的な大手企業で世界初のデジタルカメラを開発したKodak社自体が1万画素のデジカメ試作機を見て「こんなもんオモチャや、ウチの主力のフィルムカメラには逆立ちしたって勝たれへんわ。仮にうまくいってもフィルムカメラの売上下がるやん、却下や却下」と言って(そう言ったかどうかは知りませんがw)、デジタル化の波に乗り遅れ、2000年代以降のデジタルカメラの伸び、そしてフィルム市場の急激な衰退にともない、2012年に会社が倒産したのは有名な話です。(※1)

デジタルカメラ業界/Kodak社に限らず、常に技術革新により全ての事業者は良い意味でも悪い意味でもゲームが変わってしまうことを認識するべきです。

技術は二次曲線的に成長し、急に転換点を超える

下記は携帯カメラの画素数の推移ですが、参考に載せておきます。10年で100倍以上になってますよね。

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https://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1004/21/news003.html

その後技術が進歩し印刷に耐える画素になり、今ではディープラーニングの技術などもあり、寧ろフィルムカメラを超える写真を生み出している瞬間すらありますよね。技術の進歩ってすごい。

最初はただのオモチャにしか見えなかったものが、デファクトスタンダードを超えてしまう瞬間が来るのです。

もちろんカメラだけでなく、全ての技術進歩は二次曲線的な成長を見せます。ムーアの法則で有名ですが、下記はCPUとHDDの技術進化です。綺麗に二次曲線。(総務省|平成27年版 情報通信白書より。)

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例えば、空間オーディオは技術革新の1つ。

AirPods Pro、そしてAirPods Maxに搭載されている空間オーディオ機能(Spatial Audio、ソニーではSony 360 Reality Audioと呼ばれる同種の技術が出ています)は、聴覚をハックして没入感を与えてくれる素晴らしい機能です。現段階では対応しているアプリなどは一部ですが、Dolby Atmosに対応した映画などでは音声の距離や動きを感じることが出来ます。あまりに没入感があって、イヤホンをつけているかどうかわからない(線抜けてる?)と思ったほどです。


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👆画像:Apple

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👆画像:https://screenrant.com/apple-airpods-max-spatial-audio-apps-content/

こういった技術の進化の集合が、オンラインをリアルに近づけていくことが出来るのです。

これから10年でオンラインライフの技術革新とビジネスチャンスがやってくる

オンラインで人と人が関わる、ということについてもここから10年でどんどん技術革新が起こっていくと思いますし、そこに大きなビジネスチャンスがあると思います。

ハードウェアもソフトウェアもインフラもオンラインの新しいライフスタイルの創出のためにどんどん出てくると思います。

みなさんも、お見逃しなくですぞ。


※1 Kodak社関係者の方へ:Kodak社自体を貶める意図はなく、あくまで新規技術への取り組みが遅れた事例として象徴的であったためお名前を使わせていただいております。


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