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「シュトーレンを作る」 04

シュトーレン作りも、そろそろ最終段階。

2度目の発酵を終えたシュトーレンの種、
ここまでの工程はステンレスのボウル2つ
(実際に稼働するのは1つ)で事足りたが、
ここからは「こね台」の出番となる。

「こね台」
パンやケーキの生地を練り込んだり
伸ばしたりするのに使う台だが、
まあ、できれば30㎝四方は欲しいところ。
(こね台として売られているものは大体30x40cm)

ところが、我が家の台所スペースは狭く、
まな板ですら20x30cmの小さいもので賄っていたりする。

なので、
「めん棒で均一に伸ばしていく」
という工程は無視し、
小さなまな板の上で
掌を使って伸ばすことにした。


ラム入りの砂糖漬けドライフルーツのおかげで
ベトベトのままだったシュトーレンの種だが、
打ち粉をたっぷり振っておくと
随分と扱いやすくなる。

まあ打ち粉も小麦粉なので
あまり足し過ぎると
スイーツ、ドルチェを作っているつもりが
だんだんパンに近いものになってしまうので
そこは注意が必要だ。

まな板の上でこね回し、
伸ばして畳んで
ふたつの「シュトーレンのもと」を作り出す。

ここで濡れ布巾をかけて
最後の発酵を行うのだが、
既に時間は昼を回っており
外の気温も下がり始めている。

ただ発酵させるためだけに
室温をガンガンにかける訳にもいかぬため、
餃子作りに使っている平トレーの上に
クッキングシートを敷き、
シュトーレンの種をのせることにした。

空いたボウルには並々をお湯を注ぎ、
その上にラップをかけたトレーをのせ、
下からのお湯で温めるのだ。

途中、一度さめてきたお湯を
新しいものに取り換え、
なんとか暖かさをキープしつつ
最後の発酵を終える。

そして、いよいよオーブンへ!

「190度で予熱をする」

ふむふむ、
オーブンで予熱をすれば良いのだな。

で、我が家のオーブンレンジで
オーブンのボタンを押そうとすると、
ボタンの下に「発酵」の文字が・・・

「コレハ何デアロウカ?」

あわててオーブンレンジの取説を見ると
どうやらこの機会には
「発酵機能」というものがついていたらしい。

午前の陽光が入る時間帯を
わざわざ狙って作り始めたのも、
部屋の中のあちこちに手をかざし
一番温度が高そうな場所を探したのも、
お湯を沸かしつつ
無理矢理トレーを温めたのも、
この「発酵機能」さえ知っていたら
省くことができる手間だったのか!!!

・・
・・・
・・・・
・・・・・まあ、
何事も、経験ですから。(ワハハ)

ということで気を取り直し、
予熱をかけおえたオーブンの中に
シュトーレンの種ふたつを入れて
焼くこと30分強、
途中予想外に膨らみ
ふたつのシュトーレンが
ひっつきそうになったが、
なんとか引き離して更に焼き続け、
遂に完成!

この熱々に焼き上がったシュトーレンに
バターを幾重にも塗りたくり、
砂糖を塗してラップをかけて
2日~3日、冷蔵庫で熟成させると
食べごろになるそうな。

さて、どんな塩梅になったのか
二日後が楽しみである。

(続)


※ 写真は12月4日に焼き上げ、6日に開封したシュトーレン。

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