平成最後の夏、赤い星がやってくる(火の星 火の街 1971-2018 序-1)

宇宙の話題も、ここ数年で様変わりしたものですね。宇宙開発だとか惑星の有人探査だとか。先ごろも、火星の有人探査の計画が報じられていました。
実行するならば、2030年か2032年がタイムリミットになる、との意見が、関係者の間にあるとのこと。

人類が火星に降り立つ日:何年までに実現すべきかデッドラインを議論(bloomberg 2018/5/19)

タイムリミット、なんてなぜあるのか、わたしも一瞬意味がわからなかったのですが、つまりは、火星まで最短に行ける、そんな位置関係に地球と火星が来るのがその時期、ということ。
火星も地球も、太陽に対して周回軌道で動いているのですが、
1.火星と地球とで一周にかかる時間が違うこと
2.火星も地球も、それぞれ円に沿って回るのでなく、楕円に沿って回っているので、方向によって太陽までの距離が変わる
のふたつの因子から、約15年毎に最接近します。

ここで、出てくる候補の年『2033年』は、その最接近(ふつうは火星大接近、と言い習わしてます)の起きる年。
その時期を狙うことで、飛行時間を短く済まそうというもくろみ。
もっとも2033年というピンポイントでなのではありません。最有力とされる2030年の接近時期でも、そう大差ある距離でないので……。

ところで、このような初歩的な話を、わざわざウレシソウに私が書いたのには、別な意図があります。
2033年の1回前に起きる大接近は?
2033-15で、そう2018年……今年の夏なのです。

一つ先の火星大接近の頃には、有人探査が、実現する、古くからの事情を思い返すと、夢のようです。

では、古い話になりますが、過去の火星大接近では何があったでしょうか?
1回前の大接近では、米国の無人探査機が降り立ちました。マーズ・エクスプロレーション・ローバーの2台ペア。この時には、水の流れた跡を撮影し、話題になりましたね。

2つ前の大接近の頃には、ハレーすい星もやって来て、大競演状態が楽しめました。
ちなみに、この年が昭和63年、昭和の最期の夏の終わりの頃でした。

そう、これ以前は、昭和のことなのです。
3つ前の大接近の頃には何があったでしょう?
僕はビビッドには語ることができません。当時3歳くらいでしたから。
ということで、当時の新聞の縮刷版を探ってみました。昭和46年のことになります……。

#平成最後の夏 #火星大接近 #夜空 #環境問題 #三重県 #工場夜景

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