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16. GOという映画について/ Sobre Cine “GO”(1)

最初の記事は、自分の現状のことについて書いていこうと思っていたんだけど、

今日はある映画のことを書きたいと思う。

たまには、いいよね。


それくらいに、紹介した映画だ。


人生で初めて、二日連続で同じ映画を観た。

題名は「GO」。 


人生で6回は観た。


監督は行定勲

原作は金城一紀の小説「GO」(直木賞受賞作品)

脚本は宮藤官九郎(初の映画脚本)

主演は窪塚洋介、ヒロインは柴咲コウが演じた。

2001年上映で、当時国内の映画賞を総なめにしたらしい。


僕が最も好きな邦画だ。


中学の時に、友人のSから金城一紀の「SPEED」という小説を借りて、

そこから金城ワールドにのめり込んだ。


その時期の金城さんの小説は全部読んだと思う。

毎回新作が待ち遠しくて、

部活とゲーム、マンガ三昧だった頃にしては、夜更かししながら小説を貪っていた。

本当に面白かった。


どの本も「ザ・青春」というテーマで、男子高校生が主人公という設定が多い。

恋愛あり、笑いあり、涙あり、熱い友情というような感じ。


金城作品は僕の思春期の人間形成に大いに貢献していると言って良いと思う。



「GO」は在日朝鮮人の主人公と純日本人のヒロインの恋愛、

民族学校の友人との葛藤がテーマで、原作者の金城一紀の半自伝らしい。


自伝ということは、金城さんはめちゃ強くてクールで、はちゃめちゃやっていた。

ということか。


そして、その反面、国籍という小さな枠の中で、ものすごくもがき苦しんできたんだと思う。

ものすごく。



この映画で言いたいことは、ずばり、「国籍」、「名前」なんか意味のないということ。


その背景には、人種差別がある。

(日本人も朝鮮人も人種的には大差ないから、人種差別という言葉は少し違うかも。)

歴史的な背景から、望まずしてその場所に生まれ、行きたくもない学校に通わされ、知らない人から白い目で見られる人生、がある。


そういう人がいることを知ることになる話だ。



めちゃ暗くて、重いテーマのように感じるが、

演出と演技、脚本の巧みさで、うまいこと表現は緩和されている。と思う。



窪塚洋介も、柴咲コウもこの時の演技は秀逸だ。




全然書き足りないので、続きはまた明日。

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