10年の付き合いと別れ

気づけばもう10年以上、いつも隣にいてくれた。


隣にいないと不安になるし、寂しくなる。
隣にいると安心できる。そんな存在でした。

そいつがいたおかげで友達も沢山できた。
普段会わないような人との出会いもくれた。

辛いときは気持ちを和らげてくれるし、
楽しいときはいつも隣にいた。

俺にとって、無くてはならない存在でした。

特に、一緒に飲みに行くのが大好きだった。
割と居酒屋を選ぶタイプからちょっと面倒くさかったけど。

そいつは、好かれる人には好かれるけど、嫌われたらとことん嫌われるタイプだった。

だから、一緒にいると煙たがられることもあった。仲介役になったこともある。


でも、そんなこと全く気にせずに、命を燃やし続けるそいつが、俺は大好きだった。




去年の年末、そいつに別れを告げた。

もう二度と会うことは無いかと思う。

たまに会いに来てと言われるけど、もう、俺から会いに行くことはないと思う。

別れてみると、そんなに特別な存在じゃなかったな、と気づく。


正直、悲しかったのは1週間ぐらいだった。

最近は思い出しもしなかった。


タバコ。

禁煙成功しました。

もう二度と会うことはないと思います。

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