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杜氏の仕事の話

実はnoteでどんなふうに書いていくといいのかなぁというのは、かなり手探りでして……。

まずは自己紹介がわりに、私の仕事、杜氏についてお話ししたいと思います。

石本酒造では取締役杜氏生産本部長として、酒造りの指揮を取るのが主な仕事になります。

生産本部長とか杜氏というと、頭にタオルを巻いて、麹を振って、バリバリ現場の最前線で、という姿をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はもっと地味なところも多くて、酒造りの計画を立てたり、酒の工程や味をチェックしたり、設備を整えたり……。

意外となんでも屋な仕事なんですよ、これが。

さらに言えば、昔と違って、より経営的な側面も必要となってきたというか、ただ酒造りを行うだけではなく、より俯瞰的な視点を持つことも必要になってきています。

どういう酒質が好まれるか、どういう味の設計にするかというのを現場の声として会社の上にあげるわけです。

私が入社した33年前は職人仕事で「見て覚えろ」が基本の世界でした。

しかし、飲み手の方々に求められる越乃寒梅らしい進化した味わいを提供するには、それだけでは足りなくなりました。だからこそ、肌で感じ、よりレベルの高い酒質へと進化させるために、イベントに参加したりもしているんですよ。石本酒造はとざされたイメージがあるようで、これを話すと結構意外がられるんですよね。

まぁ、でもそういったこともしているんです。

石本酒造_02

新型ウイルスの関係で最近はなかなか難しいので、オンラインとかもしてみたいな、と個人的には思っているのですが……。

閑話休題。

そこで感じたものや、酒造り・ものづくりの面白さを蔵人全員が共有できるよう、日々考えながら、酒造りに臨む。

そういうマインドを蔵人と共有する。

蔵人をまとめるマネジメント業も生産本部長(杜氏)の大事な仕事。

結構、気をつかう、胃が痛くなるポジションなんですよw


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