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身体の組織、傷をよみがえらせる、
自身の内在するチカラを結集し、集中的に「再生」を働きかける。
たとえば、目に見えて老化が進む肌を支えるコラーゲンもエラスチンも生み出すのは線維芽細胞。

その線維芽細胞を増殖させるのは再生因子。

幹細胞による再生医療、そしてアンチエインジング美容を実現

私たちの身体はおよそ40兆個とも60兆個ともいわれる細胞で成り立っています。卵子と精子の結合によって生まれる胚細胞が命のすべてのはじまりです。その過程で成長を司るのが幹細胞です。幹細胞は必要される細胞、臓器、神経、血液や骨などへと変化(分化という)し、増殖され、古くなった細胞を代謝しつつ、新しい必要な細胞に生まれ変わらせます。

成長が終われば幹細胞は減るばかり

赤ちゃんは幹細胞のかたまりのような存在、日々ものすごいスピードで成長します。身体が小さいのですが、幹細胞の割合は高く、次々に必要な組織細胞を作り成長します。

細胞数は成長の最終年齢、18〜25歳の頃が最大でそれ以降、日々減少して行きます。一方、幹細胞は役割を終えるがごとく減っていきます。歳を重ねるごとに激減し、60代では10代の200分の一もありません。主に命のメンテナンスだけを行う程度に減ってしまうのです。ですからキズや病気のからの回復にも時間がかかることになり、さまざまな病も発症します。

グラフ化するとこうなります。

減ると嘆くより残りを有効に使おう!

ヒトを含めた哺乳類は一様にその修復力は幹細胞によるのです。こどもの頃にころんで膝を擦りむいた経験は誰にでもあるでしょう。血が止まった後、ジュクジュクと傷口の表面を覆い始めて修復していきます。白く見えるのは菌などと戦って死んだ白血球たち、一緒に成長因子をはじめサイトカインが損傷部位の肌再生を促していきます。

これらの幹細胞が生み出す生理活性タンパク質(成長因子やサイトカイン)やポリペプチドの総合体を再生因子と名づけました。

成長因子は修復しなればならない局所を見つけ、周辺または身体じゅうから集まってきた免疫細胞でその部位を守り、次に幹細胞が新しい組織を作る際に生み出す無くてはならない存在です。おとなになってできた傷跡は子供のころのように消えにくいと感じた方がほとんだと思います。それは修復機能、再生機能を持つ幹細胞が減ってきたからです。

その高齢者を含む大人の修復力を取り戻そうとわたしたちが開発してきたものが再生因子、幹細胞培養上清です。幹細胞を増殖させ、その際に産生する再生因子を抽出したものです。

熱い注目を集めるiPS細胞、でも身近な医療にはならない理由

iPS細胞に代表される多能型の幹細胞はノーベル賞まで与えられたこれからの医療を激変させる発見と考えられています。しかしiPS細胞、つまり人工幹細胞の移植は実用化までには乗り越えるべき課題が多く残されています。5年〜10年待つことも考えられます。特にガン化や免疫拒絶だけでなく、超高額医療とならざるを得ないなどの大きなテーマとなる壁です。

他の多能型幹細胞も自分自身の細胞でなければこの問題がつきまといます。一方、自家細胞ですと骨髄や脂肪などから採取するため、身体への負担が大きく、仮に採取しても培養には高度な技術と時間が必要なため高額な医療費となってしまいます。

身近な代替再生医療の主役

市場には幹細胞として多くが出回っていますが、ほとんどがドナー契約がなされたものでもないことは課題です。一人から採取できる幹細胞は量が限られますから、多くの誰だかわからない幹細胞が利用されているのも事実です。多人数の臍帯(胎盤)は闇ルートの指摘やドナー契約のない脂肪吸引由来の医療廃棄物を使用しているリスクも取り沙汰されています。

私たちは身元やウィルス有無、既往症の確認と親御さんと正式なドナー契約を済ませた幹細胞を使用しています。自分以外の細胞であってもこうした安全性を追求した幹細胞から培養された再生因子であれば、これらの課題を克服できると信じ、研究してきました。

私たちのヒト乳歯歯髄幹細胞、溢れんばかりの元気さです

今でも安全に幹細胞を移植する方法が多くの大学や病院で研究されています。この代替案の出発点は成長因子/サイトカイン/エクソソームの完全体が細胞そのもの移植と比べても決して劣らず、誰にでも使用できるなどむしろ優れていることを発見したことです。増殖のための培養に大なる手間とコストがかかる自身の幹細胞や他人の幹細胞を体外で培養して再移植するのではないため、安全性はもとより費用も100分の1以下で作れるのです。

自家細胞移植はすでに脊椎損傷や膝関節の修復をはじめ数多くおこなれており、実績も発表されています。それでも数百万〜一千万単位でお金がかかります。再生因子であれば数万円〜数十万円レベルになり、より多くの人が利用できるようになるのです。

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