あっかんべーも発音練習
「子どもの発音が気になる」
「発音できない音がある」
「『あー』とか『うー』ばかり
で言葉にならない」
などなど、お子さんの発音の相談は
いろいろあります。
発音練習のタイミングは?
病院の小児リハのSTや
小学校の言葉の教室では、
系統的な発音の練習は
4歳半くらいから始めましょう
と言われることが多いですね。
でも、もっと早く
練習したほうがいいのでは❓
って、思いますよね。
4歳半まで待つ、その理由は、
お子さんにとって
自然に覚えることが難しかった発音を
分析的に細かい動きを真似しながら
自分の息や声や口の中を
意図的に使うことはとても複雑なことなので
スムーズに無理なく取り組めるようになるのが
ボディイメージや細かな模倣力の
準備が整う4歳後半だからなのです。
それまでに出来ることはないの❓
そう思うのも当然です。
子どもの脳の発達は
6歳までに完成すると
言われていますので
より早期に発音の練習を
始めたいですよね。
4歳後半からの発音練習は
『構音訓練』と呼ばれていて
口の中で発音に使う舌の構えを
分析的に細かく練習するので
複雑で難しいのですが
もっと早く、
ことばをしゃべり始める前から
出来ることがたくさんあります。
一つずつご紹介しますね。
発音の基礎となる力を育てるには
発音とは、
①肺からの息を
②声帯で声にして
③口か鼻を通して
④唇や舌を組み合わせて動かして
⑤さまざまな音を作り出すことを
⑥連続して繰り返し行う動作
という複雑なプロセスを
脳からの指令で無意識のうちに
日常的に行なっている習慣的運動
と、音声言語学的には言い表されます。
『反復連続微細協調運動』とも言われます。
こんな、しちめんどくさいことを
生まれてから間もない子どもたちは
学んで使いこなせるようになります。
まさに奇跡的・天才的能力です❣️
どのようにして発音を学ぶのか❓
では、この複雑な発音という
『反復連続微細協調運動』を
子どもたちはどのように
学んでゆくのでしょうか❓
その方法はとてもシンプルで
毎日の生活の中に含まれています。
学校やリハビリで
専門家に教えてもらわなくても
ごく自然に身についてゆくもの。
周りの人たちの声やことばを聞き
口の動きを見て
同じように真似をして覚えているのです
知らないうちにことばを言うようになって
いつのまにかいろいろおしゃべりできて
周りの大人をびっくりさせますよね。
発音がなかなか上手くならない時は?
とても複雑なプロセスを
ごく自然に身につける子どもたちですが
時としてなかなか上手くならない
子どもたちもいます。
そんな時は
もちろん、専門家に相談して
アドバイスをもらって欲しいのですが
お家で日常的にできる
簡単なこともあるので、ご紹介しますね。
1.息を使った生活動作や遊びを楽しむ
シャボン玉や笛など吹く遊び
暑い飲み物を「フーフー」冷ます
ガラスや鏡を「ハー」と曇らせて磨く
冷たい手を「ハー」と息で温める
小さなほこりやゴミを「フッ」と吹き飛ばす
など
2.表情や手遊び歌の真似を楽しむ
あかんべ👅
あっぷっぷ
いないないバー
上がり目下り目ぐるっと回って猫の目
トントンひげ爺さんなどの手遊び歌
3.声の真似っこ遊びを楽しむ
ものが落ちた時に「あーあ」
怒った時に「メ‼️」
人を呼ぶ時に「おーい」
開けて欲しい時に「あー」「パッ」
動物の鳴き真似ごっこ「わんわん」「モー」
など、声だけを真似っこして
ことばの芽を育てましょう
4.よく噛んでいろいろなものを食べる
唇や舌の動きの基礎となる力は
食事の時の口の動きで鍛えられます
唇を閉じてスプーンの上の物を摂る
唇をすぼめて汁を啜る
麺類を吸い込む
細長くて固いものを奥歯で噛んで食べる
唇を閉じてもぐもぐ噛む
お家の毎日の生活の中で
楽しく遊びながらできる
いろいろな生活動作や遊びを通して
お子さんの言葉と発音の芽を🌱
育ててみてくださいね。
わからないことや、
上手くいかないことなど
コメントいただければ
言語聴覚士としての経験から
お返事差し上げます♪^ - ^💕
みなさんのかけがえのない子育てライフ
楽しめるお手伝いさせてくださいね^ - ^💕
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