読書ときどき音楽も#123

「大きな森の小さな家」ローラ・インガルス・ワイルダー/こだまともこ、渡辺南都子:訳(講談社)

 今年のシリーズ物挑戦企画。実を言うと、小学生の頃別の出版社からちょうど文庫されてリアルタイムで読んでいたのだけれど…3作目で翻訳が中断してしまい(ちなみに2024年現在同じ出版社の児童書レーベルでも読むことはできるがやはり4作目以降は出ていない)、そこで何となく読まないまま年を重ねてしまったのが心残りになっていたので、毎度おなじみKindleセールで一気に購入。ただしシリーズの5作目にあたる「長い冬」だけは岩波書店のみの翻訳なので同じレーベルでそろえる主義としては不本意だけれど、これも購入したので復習がてら1作目を再読。
 子どもの頃は食べ物の描写においしそーと単純に思っていたがそれは年を取っても変わらないけれど、自給自足の暮らしはちとしんどいなとも思った。あと生活について細かく描写されているものの昔読んだ翻訳者のあとがきで「トイレはどうしていたんだろうか?」という箇所があったのを思い出し、やっぱりトイレ周りの描写はないなあと改めて気づいた。あと、蜂に刺される描写は大人になってもやはり目をそむけたくなった。まるで成長のない自分だとしみじみ感じたのであった。

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