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大切にしてくれる人を大切にしたいという考え方

「大切にしてくれる人を大切にしたい」
そう考えている方はいらっしゃると思います。
お気持ちは分かるのですが、ただ僕はこの言葉に少し違和感を感じてしまいます。
もしかしたら僕の考えが捻じ曲がっているかもしれないと思い、今回は記事にさせていただきます。

もちろん僕もパートナーを大切にしたいですし、大切に思ってもらいたいです。
僕の場合、もしパートナーを大切にしたいと思う理由を問われたら、「パートナーのことが好きだから」と答え、それ以外にはありません。
捻くれているかもしれないですが「大切にしてくれる人を大切にしたい」という表現は僕にとって「あなたが大切にしてくれるなら、私も大切にします」に聞こえてしまうんです。
僕は見返りを求める親切は本当の親切ではないと考えており、それに近いと思っています。
「大切にしてくれる人を大切にしたい」という表現にはまず大切にされるのは自分という優先順位を感じます。

なぜこの言葉について考えるようになったかというと、うつ病の元彼女から言われたことが発端でした。
僕は彼女を大切にしていたつもりでした。
同棲前は僕が車を持っていたので常に送り迎えもしていましたし、落ち込んだ時には次の日が仕事であっても深夜まで話を聞いたり、隣で寄り添ったり、自分のことよりも彼女を優先していました。
もちろんそれは彼女が好きだったからです。
しかし、僕も睡眠不足で仕事に影響が出始めた時、ちょっとしんどいと思うようになったんです。
そこから彼女との関係に亀裂が入り始めました。
同棲後に落ち込んで部屋に閉じこもっている彼女に対して薬の時間だったので僕が薬と水、ジュースを持って彼女の部屋に行った時、その水を床にぶちまけられたことがあります。
彼女が部屋で泣き叫んでいて、大きな物音がしたと思ったら彼女が壁を殴ったことにより凹んでいたこともあります。
そういう日々が続いた時に彼女を大切にしたいという気持ちと同時に、自分も大切にしたいと思うようになりました。
僕自身も彼女のうつに引き込まれそうになった時、自分の心を健康に保つために「距離を置こう」と言って、同棲していた家のすぐ近くにある彼女の実家に帰ってもらったことがあります。
その時の彼女の気持ちを想像すると辛かったかもしれません。
彼女からはその時も最後の別れ際も「どうして私が苦しんでいる時に距離を置こうと言ったの?」と責められ続けました。
そんな彼女が「大切にしてくれる人を大切にしたい」と口にしていました。
最終的に彼女にとって僕は大切にしてくれる存在ではないと判断したんだと思います。
しかし、僕も辛かったのでこのままだと共倒れてしまう、2人の間に入った亀裂を埋めていくためには必要な距離だと思ったんです。

だから僕は「大切にしてくれる人を大切にしたい」ではなく、単純に「相手を大切にしたい、大切にされたい」の方が良いのではないかと考えます。
今回は彼女にとっての優先順位が彼女にありすぎたように感じました。
パートナーを大切にするためには僕だって僕を大切にする必要もあると思ってます。

トップ画は僕のMBTI診断結果です。



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