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大学生の企画,イベントの作り方マニュアル(仮) ④実施・終了後、エピローグ

 当日に関しては頑張って頂きたい。もし集客や売り上げの雲行きが怪しければ売り方や広報に問題がある場合がある。
購入や参加の経時変化を見たり、場所による変化など、要因を分析してみてほしい。行動経済学にヒントがあるかもしれない。

今回はその後の反省、引継ぎに関して詳しく述べていきたい。

①反省

 ここで初めの「立案段階」を思い出してほしい。ここで何をしたかというと、企画の目標、目的を立てたはずである。具体的にこの二つが定まっていれば、企画を振り返った時にどの程度成功(失敗)したか定量的な判断ができる。

 そして必要なのが企画を開催した事による効果の把握である。
もう一度登場人物を捉えなおし、ヒアリング・アンケート・数字等によって開催前後の変化を分析する。開催時期、内容、予算、広報は適切だったか、改善点が無いかディスカッションしてみてほしい。

 また、もう一つ見つけると良いと思っているのが「メリット・デメリットの把握」である。先ほどの効果の把握に被っているが、各登場人物にとってこの企画によってどのようなメリット・デメリットがあったかを話し合い、結果の数字等から導いてみてほしい。こうする事で次回以降協力を仰ぐときのセールスポイントが明確かつ具体的になるし、何よりエビデンスのある情報は強い。デメリットに関しても改善点に直結する。

②報告書作成

 自分たち以外に協力者がいる場合は「必ず」報告書を作成して提出する。(可能なら手渡しで)逆の立場になってみれば、よく分からない学生の相手を頼まれて当日手伝ったら後は音沙汰無し、というのは非常に印象が悪くはないだろうか?自分たちが関わったものがどのようなものになったのかが明確になればやりがいも感じられるし、次回以降に繋がるかもしれない。
 企画が終了して、反省が終わったら直ちに報告書作成に取り掛かり、協力者にお渡ししよう。もし団体内でフォーマットがあればそれに準じた形式のものを作成してほしい。

③引継ぎ

 引継ぎにも色々なパターンがある。学年を重ねることで1-2年ほどチーム担当で行う事によりノウハウや改善点を継承していくスタイル。これは効果的だと思う。
 ただ、「引き継ぎ書を残し、それを見といて」というのはあまりオススメできない。これは自分の失敗も含んでいる。引き継ぎ書は大抵自分の主観で書いているので、役に立たない情報が多い場合もある。やむを得ずこのような状況で引き継ぎ書を書く際は今回のような一般化された内容を書いた方が参照しやすいと思う。

〇まとめ
・企画開催前後の変化を詳細に分析する!
・必ず報告書を作成して協力者や大学に提出する。
・引継ぎの仕方には気を付けろ!


・エピローグ

 というような感じでザーッと立案から引継ぎまでの流れを書いてみた。書いている途中でも「あの時あーしていれば…」と多々思った。実際、どんな自信のある物を作っても必ず反省は生まれると思う。そして、この中には自分の数ある失敗が散りばめられている。今思えばとんでもない事をしてしまったと振り返れる事もある。

もし、「ココはこうじゃないか」とか「こういう考えもある」という意見があればコメントや等で教えて頂ければ非常に嬉しい。そういった意見を取り入れてこの記事もどんどんアップデートしていく予定である。

 僕の反省とその上にある考えが、「これから何かやってやろう」という学生の役に立てば嬉しい限りである。

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