3日目_8

マカオの娯楽 ①カジノ

「No more bet!」
ディーラーのおばちゃんがベルを鳴らし、手で合図をする。鉄球は音も無く静かにルーレット上を回っていく。周りではクロアチア、スペイン、ポルトガル、中国、インド、日本...様々な国の人間が一点を凝視している。鉄球の行き先は…

実は、おとといディナーを食べに行った後に、「カジノに行かない?」という話になり、マカオ2日目にしてカジノデビューをキめてきた。

マカオにはたくさんのリゾートホテル、複合商業施設があって、そのそれぞれに必ずと言っていいほどカジノが併設されている。普段僕がいるタイパ島は再開発によって超巨大リゾートがあちらこちらに作られ、現在進行形で新しいモノも建設されている。
中でも有名なのはパリジャン、ギャラクシー、リスボア、ベネチアン、COD(City of Dream)のあたりかな~。マジで日本とはスケールが違う。

特徴的な建物のリスボア。マカオを象徴する建築物でもある↓

僕たちはその「ベネチアン」に向かった。カジノは入場するときに身分証明書を提出する必要があり、僕とマカオ大学の院生ティムはその時持っていなかった。
だけど、クロアチア人のイヴァナが

「たぶんアジア人(特に中国人、日本人あたり)は確認されないから先に入ってみて!」

と言われ、実際に何も確認されずに入場する事ができた。人種的ラッキー笑

カジノの中は写真撮影が禁止されているため、実際の光景を共有はできないのだが、本当に豪華。
ルーレット、バカラ、ブラックジャック、大小など、様々なギャンブルのテーブルが体育館5~6個分のスペースに所狭しと並んでおり、一つ一つが金箔かなにかでキラキラしていた。壁も金色に装飾されており、でっかくROLEXの文字。また、カジノもテクノロジー化が進んでおり、チップ計算やルーレットの番号、出目の履歴などが全てオートメーション化されていた。

テーブルには最低賭け金があり、1 chip = 25 HKD(350円くらい)から賭けられるテーブルもあれば、2000 HKD(28000円くらい)というテーブルもあった。しかし、これは一般エリアの話であって、カジノの奥には高レート専用のエリアもあり、そこの最低賭け金はもうよく分からん。

スペイン人のディエゴとポルトガル人のマリアナが早速現金をチップに変え、ヨーロピアンルーレットに挑戦した。ルールは簡単で、各プレイヤーには決まった色のチップが渡され、ディーラーがベルを鳴らすまでに賭けたいナンバー、エリアに自分のチップを置いていく。あとは固唾をのんで鉄球の行き先を見守る。
そしたら…

ディエゴが二発目で大勝ちした。(18倍)

ルーレットは一回がほんの数分で終わってしまうが、こんなに早くにこんな勝てるのか!確かにルーレットの興奮性と勝った時の爽快感、スリルはハンパじゃない。ハマってしまう人の気持ちも分からなくはない。

これを見た元々やる気が無かった僕(金欠)とイヴァナも参戦。
100 HKD(1400円くらい)でいざ勝負!
結果…



二分で惨敗した。



困窮生活にさらに拍車をかける形になった。
Fuck'in CASINO

まぁ死ぬわけじゃないし何とかなるっしょ!

確かにお金は失ったが、この日はそれよりも大きなものを得た。
それはマカオ大学の友達である。
先ほど登場したティムはディエゴの研究室の博士課程の院生(25歳)で、ディエゴのラストナイトという事で一緒に付いてきた。彼はなぜか日本語検定二級所持者であり、新聞くらいなら読めるらしい笑
だが、スピーキングはまだまだで、日本語を教えてほしい!という事で彼とはめちゃ喋った。メッセンジャーも時々日本語で来るし、僕も可能な時は日本語で返している。代わりに中国語教えてもらおっかな~。

これからの生活の強力な助っ人を得ることができた、何とも有意義な夜でした!
カジノはお金に余裕が出るまではしばらくはいいかな…笑

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