映画『哀れなるものたち』ネタバレ感想・評価「女フランケンシュタインは常識を破壊」
ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーン主演の『哀れなるものたち』をパルコシティ浦添で公開初日(2024/01/26)に鑑賞。
自殺した女性がマッドサイエンティストに甦らせられる女性版フランケンシュタインとも呼べる本作。
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得し、2024年度のアカデミー賞では11部門にノミネートされるなど海外でも非常に高い評価を得ています。
期待と予想を軽々と超えるほどぶっ飛んだ展開、倫理度外視の性描写、幻想的な映像美に驚愕でした。
年間で100本以上は映画を見ている私ですが、ここ数年でNo.1レベルの超絶傑作です。
完全に予想を超えてくる映画でかつ面白い作品ってなかなかありません。
思い当たるところだとデヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』とかかな。そのレベルの傑作であり、後世に語り継がれる作品になると思います。
考察や解釈をひとこで述べるなら、女性賛歌のヴェールをかぶって社会の常識を破壊し尽くす女フランケンシュタインです。
女性賛歌、フェミニズム、自由の獲得や実存主義的な傾向は大いにあるのですが、ヨルゴス・ランティモス監督のアイロニカルな視点まで考えないのは、ラーメンを語る上で麺とスープにだけ言及し、チャーシューやラーメン全体について触れないことと似ていると思います。
さらに詳しい解説を読みたい人は下記記事にまとめましたので、そちらもどうぞ↓
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