こたつ

公認心理師・臨床心理士。日常の「何で?」の背景を掘り下げて考えるのが好きです。 *記…

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公認心理師・臨床心理士。日常の「何で?」の背景を掘り下げて考えるのが好きです。 *記事中の例は全て架空です ☆コメントのお返しができない時があります。

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自己紹介

はじめまして。こたつと申します。40代女性、既婚です。臨床心理士で公認心理師です。神経発達症(発達障がい)が専門です。 オンラインにてカウンセリングをしています。 https://kozakura-counseling.studio.site 発達障害は治らないと言われます。でも変化はします。 当事者のかたが生きやすくなるような、様々な取り組みを提案しています。自分を知ること。強みを生かすこと。対人関係での具体的なアイディア、基本的な能力の維持と向上など。 でも一番

    • 浮気する人

      浮気しない人とする人にはどんな違いがあるか考えてみました。 浮気にもタイプがあるかと思います。今回は『家庭を壊す気はないタイプ』について書きます。 その中でも、身体的な欲求のためその場限りの相手と浮気する人と、青春時代の再現を求めて特定の相手と継続した関係をもつ人がいると思います。 どちらにしても共通するのは、 パートナーの気持ちより自分の欲求に重きをおいている ということです。 「ばれなければいい」という考えは正にパートナーを軽視しています。『パートナーが知ったらど

      • 不機嫌ハラスメント2

        • 不機嫌ハラスメント1

          何かで気分を害した→不快感は表明するけど、理由は言わない。 尋ねられても「自分で考えて」。 こういうのを不機嫌ハラスメントとかフキハラと呼ぶらしいですね。 男女関係なくいます。 そばにいる人は疲れることでしょう。つい早く解決したくて、「〇〇で怒ってるならごめんなさい」と謝りたくなるかもしれません。 そうすると、ますますフキハラの当人は「自分の怒りは当然だ」ととらえ、人間関係が『察しろと振舞う人』と、『振り回される人』という固定的なものになりがちです。 このコミュニケーシ

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        自己紹介

          お金が大事

          定型発達でもASDなどの発達障害があっても、金銭に執着が強い人はいますよね。 このお金が大事、という価値観は下に見られることがあります。 その感覚も何となくわかるのですが、お金を重視する人は、 はっきりした手応えを求める気持ち があるんじゃないかなと思うのです。 愛情や友情なんかは曖昧で、金銭に比べて定義しづらいものです。 また、その場の状況によっては感じにくかったりします。 こうした曖昧さがしっくりこない人の場合、数字に傾倒することがあります。 数字はブレがなく、奥深

          お金が大事

          俺もしんどい

          妻が臥せっていると、心配より先に「俺もしんどい」と言う夫。ちょくちょくいらっしゃるようです。 snsで非難ゴウゴウです。 どうしてこうなるのかなーと私なりに考えてみました。 妻が寝込んでいれば、夫の役割は ・妻の看病 ・妻が普段している家事育児のフォロー ですが、それよりも自分の気持ちに焦点が向いています。 『妻が臥せっている』と認識後、夫の気持ちに変化が起きたと思われます。 『いつもと違う』という違和感。不快さ。 →でもこれだけなら、『妻が寝込むと夫の機嫌が悪くなる

          俺もしんどい

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          自己アピールと自慢の違い~婚活や採用面接にて~

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          くよくよして切り替えられない

          架空事例) 趣味の集まりでのミーティング中。Yさんが言いました。「スマホが無い」! Rさんは『それは大変だ』と思い、「駅までの道を探してくるよ」と言いました。 →一生懸命に探しました。立ち寄ったコンビニ。Yさんが歩いたはずの道。でも見つかりません。 20分ほど探しても見つからないので、Rさんはミーティングの場所に戻りました。 すると他のメンバーは既に談笑中。 Yさん「あ、Rさん。僕のスマホね、カバンの中で本に挟まってたんだ。ごめんごめん」 Rさん「あ、そうなの。。」 暑

          くよくよして切り替えられない

          感情コントロール

          会話が苦手なかた。いろいろなパターンがあります。返事することが何も頭に浮かばないとか、自信がなくて言えない。また内容が楽しくない話し合いだと感情的になってしまう。 失敗した経験が多いと、『いま、相応しい答え』を探そうとしがちで、話し出すタイミングがとれなかったりする場合も考えられます。 それは、本当の意味で会話の内容に向き合っていないのかもしれません。会話よりも自分の気持ちに向かっています。 それでは十分に脳を使えません。感情処理に大部分が割かれています。脳のリソースは

          感情コントロール

          感謝の気持ちがわかない

          ありがとうが言えない、そもそも『感謝の気持ちが湧かない』というかた。コミュニケーションにおいて困ることがありませんか。 サラッとお礼を言う人との違いは、相手の気持ちや労力への気づきではないでしょうか。 これらは目に見えないものですし、わざわざ言葉にされることも少ないので、意識しづらいのかもしれません。 少し話は変わりますが、 私自身がお礼を期待する時は、『相手のために何かしてあげた』時です。期待というより、予想の方が正しいです。これまでの経験から、当然お礼が返ってくるもの

          感謝の気持ちがわかない

          ほめられるのが苦手

          架空事例) Rさんはほめられるのが苦手です。 「何かウラがあるんじゃないの」 「本当にそう思ってるのかな」 と、相手の言葉を信じることができません。 にっこり「ありがとう」と言えばいいのでしょうが、ムスッとしてしまう。 一方でYさんはほめられると良い気分になる人なので、誰でもそうだと思っているのでしょう。 Rさんが心配している通り、逆説的にほめる人も確かにいます。ほめた形をとりつつ、実は欠点を意識させるためにわざと話題に上げる。。悪意があります。 が、ほとんどの場合でほ

          ほめられるのが苦手

          被害者を責める

          犯罪や事故のニュースに関して、被害者を責めるコメントがつくことがありますね。被害に遭われたかたにとってはつらい内容です。 こうした発言がなぜ出てくるのか。言葉になる前の心の動きはどうなのか、考えました。 コメントをつけた人は数あるニュースの中で、まずそのニュースに関心をもったのは確かだと思うのです。コメントしたいと思うほどの強さで。 そしてそのニュースの中のどこに向けた関心なのか、で2つのタイプに分けられるように思います。 ①『こんな出来事はあってはならない』と思う、

          被害者を責める

          人と一緒だとリラックスできない

          どんなに親しい相手でも、他の人と一緒の空間ではリラックスできない。完全に一人でないとくつろげない。だからカフェでも気が抜けない、という人がいらっしゃいます。 これ、正反対の人もいますよね。 誰かが傍にいないと嫌だ、家に人がいるならそこにいたい。↑幼い子はこういう場合が多いかも。 たぶん、ボリュームゾーンはその中間でしょう。 人が近くにいてもいなくてもリラックスできるのが多数派。 多数派は、自分が感じる快適さは他の人もそうだと思っています。だからついつい押しつけてしまい

          人と一緒だとリラックスできない

          紹介していただきました

          ゆうゆう yu-yuさん、ありがとうございます🙇

          紹介していただきました

          話を聞いてもらうためには

          相手の行動で困っている。大事な話だからうまくコミュニケーションをとって話を聞いてもらいたい。 ここでの目的は2つあります。 ①言いたい内容が伝わること ②できれば行動を変えてもらいたい ここで避けたいのは、聞き手が感情的に反応してしまうことです。 人は攻撃を受けたと感じたら、同じように攻撃的になったり、防衛的になりやすくなります。こうなると②の行動の変化は期待できません。 これは聞き手がどう感じるかによるので、話し手が完全にコントロールするのは難しいです。でもその可能性

          話を聞いてもらうためには

          注意された内容を認めるには時間がかかる

          RさんとOさんは同じ職場の先輩と後輩です。 Rさん「あなたは苦情を言われたら、一番に言い訳を言うよね」 Oさん「…(責められてる)!」「言い訳ではなくて説明です」 Rさん「ほら、また。言い訳にしても説明にしても、あなたはすぐに自分を守ろうとするけど、相手が言うことを最後まで聞いてみようよ」 Oさんは自席に戻りました。 →言い訳と説明は違う。正しく理解してもらうことはいけないことなの?Rさんは何を言いたいの?わからない。むしゃくしゃする! お昼休みになりました。 →私が自

          注意された内容を認めるには時間がかかる