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年始に読みたい本・3選(2024)

正月そうそうに大地震に見舞われました。そして羽田空港の事故のニュースもあり、心を痛めている方もいらっしゃるかもしれません。
被災された方々には心からのお見舞いを申し上げます。

私は新潟市在住ですが、ちょうど妻の関西の実家に滞在しており地震に遭遇はしませんでした。帰宅してみると、家具が倒れたり、壁からものが落ちていたりという被害がありました。改めて、地震の備えをもう一度点検しておかなければと考えさせられた年初となりました。


2024年の年始におすすめの3冊

ビジネス書だけでなく、趣向を凝らした3冊をセレクトをしてみました。

1冊目は、「「ヒルビリー・エレジー」~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~ です。

2024年はアメリカ大統領選挙の年です。トランプ前大統領が再度大統領選に出馬するような流れですが、選挙の行方やいかに。

政治について語りたいわけではなく、現在のアメリカを知る上でとても役立ったのでぜひとも紹介したいと思いました。同時に、この内容を新潟の地方育ちの自分に重ねずにはいられませんでした。ここに書かれていることは、
これからの日本の姿の一つのケースなのかもしれないと感じました。

内容は、アメリカ合衆国の地方部で育った一人の男(著者)の目を通して、
隠された社会問題の深層に迫っており、「ラストベルト(錆ついた工業地帯)」と呼ばれる、かつて鉄鋼業などで栄えた地域の荒廃、自らの家族も含めた貧しい白人労働者階級の独特の文化、悲惨な日常が描かれています。

アメリカ社会における階級格差や地域差についての重要な洞察を提供していると評価されていて、今後より深刻化していく階級格差や地域差の拡大について、自分ごととして考えるための一助としてはとても良い本だと思います。

「今後より深刻化していく階級格差や地域差の拡大」

この部分が、新潟の地方育ちの自分に重ねずにはいられなかった部分です。ビジネス面でも気づきもあって、

第12章 イェール大学ロースクールの変わり種
第13章 裕福な人たちは何を持っているのか?

この2章は必読の内容です。
ぜひチェックしてみてください。

2冊めは、なんと「趣味のススメ」

突然ですが、あなたに趣味はありますか?

私はけっこうありまして、釣り、旅、写真、洋服など、お金も時間もかなり使っています。一方、日本人の4人に一人が無趣味という統計もあり、趣味がないという方も多いようです。

こと経営者や経営幹部の方は、仕事が趣味という方も多いかもしれません。これは個人的には素晴らしいことだと思っています。私も自分の専門分野について調べていると、あっという間に時間が過ぎていきますし、まだまだやりたいという欲に駆られます。しかし、趣味が仕事だけでは壁にぶち当たるという経験があり、その際に突破口となったのが、昔から興味をもって続けていた趣味の数々でした。

趣味を通じて仲良くなった方からいい情報をいただいたり、仕事につながることもありました。何より、自らの専門分野の深みが増したと感じられる体験もいくつもありました。また、別業界で活躍している方とも趣味を通じて旅行やイベントをご一緒することもあり、仕事だけでなく人生の幅も広がっていっています。このような体験から、趣味はとても重要だと感じています。

そこで提案です。
2024年、写真を趣味としてはじめてみませんか?

スマホのおかげで写真を撮影することがより身近になった方も多いと思いますから、写真は取っ掛かりやすく、しかも奥が深いのでおすすめしたいです。もし少しでも写真に興味があるとしたら、その最初の手引書としては、とても読みやすく、しかも実践しやすい本としておすすめの書籍があります。

今、写真関連の本のなかで、一番売れているそうです。
著者の幡野広志さんは、がん患者でもあり、その視点から紡がれた言葉は写真の枠を超え、多くの方に影響を与えています。実際、私も幡野さんのその他の著書を読み、生き方や人生、コミュニケーションについて多くの気づきをいただきました。

もし、まだ趣味が無いという方は、2024年は趣味を持つことを一つの目標にしてみるのもいいのではないでしょうか。新しい趣味を探しているという方はぜひ写真はいかがでしょう。ご紹介した本書は、そのためのいいきっかけになると思います。

最後は2023年の年間ベストセラー

「どれだけ考えても、伝わらなければ意味がない。でも、話し方のスキルだけでは、人は動かせない。」

このようなキャッチコピーが目を引く本書。

結局、人を動かす力がなければ、経営やリーダーは務まりません。しかし、なかなか難しいのも現実。本書では、著者がコンサルタント時代に叩き込まれた「人を動かすための思考の「質」の高め方」について詳しく書かれています。

本書で示されている「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則は、これを意識するだけでも変化を感じられるものだと思います。

特に7つ目の「承認欲求をコントロールできる者がコミュニケーションの強者になれる」という部分は、人心掌握の達人と言われる田中角栄も引き合いにだしつつ、なるほどど思わせてくれる内容です。

経営者やリーダーは、「信頼を得ることができないと仕事にならない」立場です。しかし、信頼を得ることは難しく、壊れるのは一瞬です。これほど重要なことですが、あまり気にかけていない人、学んでいない人も多いと感じる場面もあり、ぜひこの部分は読んでもらいたいと感じました。

知人がある書店で、本書を手にとり話題にしていた「高校生カップル」を発見したそうです。若い世代にも広がっていることが伺えます。2024年、経営者として結果を出したい方はぜひチェックしてみてください。

気になった本はありましたか?
2024年もたくさんの本を読んでいきたいですね。
おすすめ書籍はまた紹介したいと思います。



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