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どんな思いで「広告業界」「テレビ業界」へと進んだのか?

ふたりはどのような思いで、広告業界、そしてテレビ業界へと進んだのか?

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コピーライター 阿部広太郎× テレビディレクター 芦田太郎によるトークイベント「30才のリアル」。

こちらのnoteは、トークイベントレポートの後半になります。後半は、お互いの10代〜今までの人生の振り返りを。

「あいつ今何してる?」の制作秘話がまとめられた前半の記事はこちら。

なお、レポートしてくれたのは「企画でメシを食っていく」第2期生の本山香菜子さん。とても丁寧に、臨場感たっぷりにまとめてくれました。

それでは以下、本山香菜子さんによるレポートです!

★★★

後半はお二人の今までの人生を振り返り、2人がどのように今の自分に辿り着いたのかをお話いただきました。

レポに入る前に、芦田さんの人柄が、読めばきっと感じられる記事がありますので、ご紹介します。

▽20歳の芦田太郎へ。(芦田太郎のブログ)

■芦田太郎さんの10代

①人格が形成された原点~中学時代~

芦田さんは自身の人格の原点となったのは中学時代だと振り返ります。中学は公立学校に進んだ芦田さん。振り返ればそこは「人種の坩堝」であり、「社会の縮図」だったといいます。

公立の中学って本当にいろいろな人がいます…

勉強ができる子、できない子

運動得意な子、そうじゃない子

裕福な子、貧乏な子

優等生、不良

などなど。

仲良しグループの中でも、いろんな立場の子が入り乱れています。芦田さんはその中でも、悪いことやりつつ、生徒会長やったり、サッカー部のキャプテンもやったりする、所謂やんちゃで人気者タイプでした。

仲良しグループの中では、互いの立場の差を意識することはなく、みんなが対等で、差別も存在しませんでした。

その関係性は、今も変わっていないと芦田さんは言います。

中学卒業後、様々な道に進んだ仲間たち。高校を出て働いた人、フリーター、学生、キャバ嬢、なかには刑務所に入っていたような人も。

社会的にみれば立場の差はあるのかもしれません。でも、今も集まればくだらない話で盛り上がれる、対等な、かけがえのない仲間です。

芦田さん曰く、

『中学の同級生に「芦田、お前かわってねーな」と言われたら「俺はまだ大丈夫だ」と思える。逆に「変わっちゃったな」と言われたら終わりだ。』

この中学時代の体験が、芦田さんの大切な思い出であり、大切な価値観だといいます。

この価値観があるからこそ、仕事で様々な人に取材をする際も、分け隔てなく接することができるそうです。

②サークルに捧げた大学時代

芦田さんは大学時代「稲穂キッカーズ」というサッカーサークルに所属し、副キャプテンを務めました。

自身が試合に出るだけでなく、試合出場メンバーの選出やマネジメントも行う、戦力であり監督的な役割も求められる立場だったといいます。

※「稲穂キッカーズ」…早稲田大学のサッカー同好会。
実際のところ同好会というよりも、OBに元日本代表監督の岡田武史氏を輩出するようなガチサークル。部員数も約100名を有する。

所属する部員から「俺が試合に出れないのはおかしい!」と刃向われることは日常茶飯事。

試合に出れる人、出たくでも出れない人、そんな100人のチームメンバーのモチベーションをどう維持していくかは大きな課題でした。

・メンバーに納得してもらえる関係性を築く

「俺が試合に出れないのはおかしい!」と言われた時に、ちゃんと納得してもらえる理由を伝えられないと、選手のモチベーションは下がってしまう。

芦田さんは積極的にコミュニケーションをとり、一人一人の性格をよく観察し、サッカー以外の話も気楽に出来る関係を築きました。

わがままを言うメンバーにも、関係を面倒くさがらず、真っ向から向き合い納得させる。

芦田さんはいつでも「真剣勝負」で「やりきる」人なのだと感じます。

まっすぐなコミュニケーションは高いモチベーションを持続させ、結果的にサークル日本一という目標を達成しました。

■阿部広太郎さんの10代

コピーライター阿部広太郎さんの10代のお話です。

阿部さんにとって10代は「自分の可能性を変えた10代」だといいます。

読書好きで休み時間はずっと読書をしているような、ガリガリで眼鏡をかけたおとなしい中学生だったという阿部さん。

当時の芦田さんとは対照的な学生でした。

毎日の日課は、学校に帰ったら録画した「いいとも」を鑑賞すること。

友達もおらず、孤独な日々。

さすがにこれではやばい!と思った阿部さんは、自分を変える決意をし、アメフト部に入部します。

実際にガリガリ時代と、アメフト入部後の写真を見せていただきましたが、確かに全然ちがう(笑)

一年ずつガタイが良くなり、顔つきも凛々しくなったような。(気になる方は阿部さんにお願いして見せてもらいましょう)

学校と家の行き来で完結していた阿部少年の可能性は、これを期に大きく広がりをみせました。

阿部さんがおっしゃっていた

「待っていても、はじまらない」

「言葉の人であり、"行動"の人でありたい」

という言葉は、遡るとこの経験に繋がっているのを感じます。


■芦田太郎さんの就活

芦田さんの就活の話は、短くまとめるのがもったいないので、ぜひこの芦田さんのブログを読んでいただきたいです。

これは、もはや、壮大なヒューマンドラマです(笑)

▽こちらに一気に読めるようまとめてあったので、ご紹介します。

カテゴリアーカイブで就職活動を選択すると便利です。約6万字ありますが、一度読み進めると止まらない中毒性があります。読んでる側もハラハラして、最後は感動します。ぜひ。

時間のない方用にまとめさせていただきますと…

芦田さんの就活の軸は「世の中に影響を与えられる仕事」でした。

そこで行き着いたのが

・テレビ

・広告

・商社

この3つ。

各志望理由は、

・テレビ→昔からテレビ大好き。めちゃイケと、ごっつええ感じを見て育ち、自分なりのテレビ観を持つ。純粋に好きなことを仕事にできる。

・広告→世の中に影響与えられるイメージ。いろんな人を巻き込んで仕事ができる。

・商社→なんかかっこいい。世界規模の仕事できる。ビジネスで英語使ったり、将来独り立ちするための人間性以外の武器が身につきそう。

就活をやりきり、志望企業すべてから内定をもらい(超人)、気持ちが商社に傾いた時もありましたが、芦田さんは、最終的に今のテレビの道を選びました。

好きを仕事にするのは違うのでは、という葛藤から、一度はテレ朝の内定を辞退したそうですが、最後は自分のモチベーションとフィーリングを信じての選択でした。

そのあたりの葛藤も事細かにブログに残っていますので、ぜひ、ぜひ。

■芦田太郎さんの仕事観~無駄なことは何一つない~

就活の話の次は、芦田さんの仕事の話をお聞きしました。

晴れてADとしての仕事をスタートした芦田さん。

しかし最初の1年間は、元旦と1月2日以外には休みがない(本当に土日もない)、不眠不休の生活が待っていました。

夜中の3時に仮眠をとっていたら、ディレクターに急に起こされて「タバコ買ってこい」とパシられる、そんなスパルタな日々。

普通の人なら折れてしまいそうな毎日でも、芦田さんはポジティブな発想への転換で乗り越えていきます。

・無駄なことは何一つない。絶対なにかにつながっている。

ディレクターに自分の都合関係なくパシられる、そんなちょっといい気はしないような状況でも、「ムカついたってなにも生まれない」と芦田さんは言います。

むしろ、パシられた時こそ先輩に覚えてもらうチャンスと切り替え、先輩の吸うタバコの銘柄、コーヒーの種類等を誰よりも早く把握し、どんな要望にも迅速に応えられるようにしたそうです。

また1年目の超多忙な中でも、芦田さんは企画書を書き、どんどん上司に提出していました。たとえ企画が通らなくても、面白い新人がいると上司に覚えてもらえる。それだけでもチャンスをつかむ近道となりえる。

無駄なことは何一つない。

絶対その経験は何かにつながっていく、という“ポジティブな発想への転換”。それはチャンスを呼び寄せ、心をタフにする、見習うべき思考だと感じました。

■阿部広太郎さんの仕事観~関係主義~

次は阿部さんのお仕事のお話。

阿部さんは働くうえで「関係主義」という考え方を持ち、人と接しているそうです。

それは「人」を大切にすることに重きを置いた考え方。

阿部さんは、人間関係に「偉い人・偉くない人」という立場の差はないといいます。

一人一人がみんな違う個性ある大切な人。

…私は阿部さんが菩薩に見えました。この「関係主義」を表す阿部さんの言葉がありましたので、ご紹介します。

“ごくまれに。仕事をしている中で、

他社の方や一緒に仕事をしている方に、

偉そうに乱暴に接する人がいるけど、

もってのほかだと思う。論外。

ときには年齢を忘れた方がいい。

知らないことを知っている人は先輩。

そう思えたらまだまだ伸びることができる。

経営者に。編集者に。アーティストに。映画監督に。

違う仕事に就いた先輩後輩も。

パパやママになった友人たちも。

みんなまったく違う生き方、働き方で社会に向き合っている。

僕たちが学ぶべき人はやまほどいる。

だからこそ誠実な気持ちで会いにいく。”

(アドタイ 先輩から後輩へ伝えたかったこと。 2015.07.03掲載)

・周りに流されない「自分」を持つ

また阿部さんが大切にしていること。

それは、自分を周りと差別化するのではなく、本質化をすること。誰かを自分を比べているときは、負けているとき。

周りから見て、自分がどうかではなく、自分がどうしたいのか。

出会う人、もの、ことに、自分が面白いと思ったことをシンプルにやりつづけること。

周りの評価、顔色に左右される、自分がない生き方はやめよう。

簡単に流されない芯の強さ、まっすぐな心を大切に生きよう、そう思える言葉です。

阿部さんが十代の頃からどのように状況を打開し、現在の価値観をもとに働くようになったのかに関しては、「待っていても、はじまらない。―潔く前に進め」に書かれています。詳細は、ぜひ書籍の方をご覧ください。

■最後に(個人的感想)

芦田さんと阿部さんのお話を聞いて、私が感じた2人の共通点があります。

それは、

・目の前の人やことに真っ直ぐに向き合う真摯さ

・ぶれない心と軸を持ち、感じたこと、
考えたことを自分の言葉にして伝える姿勢

・人を動かすことができる熱い気持ち

です。

一見2人はタイプが違うように見えます。

芦田さんは活発ハツラツとした印象、阿部さんは海のように穏やかなそうな感じ。

でも2人の会話を聞いていると、一番大切な根底の部分はなんだか似ている、そんな気がします。

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きっとこの2人は出会うべくして出会ったんだと、そう思いました。

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本山香菜子さんによるイベントのレポートは、以上です。

またいつか、阿部・芦田で、一緒に仕事をして…

このnoteのように、またご報告できたらと思います。
お読みいただきありがとうございました!

※2020年7月25日追記※

ひさしぶりに芦田くんと話したことをnoteに書きました。

これからもつづけていきます…!

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