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SNSは自分の代わりに人と会えるのに、どうして鍵を掛けていたのだろう?

SNSで発信しよう。

と、著書「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」の第6章で書きました。

恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がなくてTwitterに鍵を掛けていた。自意識の強さ。素直になれない。でも、開いた。僕自身が恥ずかしさを超えた話。どのようにSNSを自分なりに捉えたのか。この第6章の序文を読んでもらえたら嬉しくて、noteに公開させてください。

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鍵を掛けていたあの頃

恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がなかった。

コピーライターになって3年が経った2012年の頃だ。僕は、自分のTwitterのアカウントに鍵を掛けていた。

友人や知人ともつながっているから、つぶやきはする。でも、フォローのリクエストを知らせる通知が来ると放置してしまっていた。Twitterで積極的に発信している今の自分からすると考えられないことだが、当時はかなり閉じていた。そして、そのことに対して疑問も持っていなかった。

転機になったのは、友人から言われたこんな言葉だった。

「なんで鍵を掛けてるの?
表現したり伝えたりする仕事をしてるんだよね?
オープンにすればいいのに。見たい人いるんじゃないかな?」

核心を突くような言葉ほど、さりげなく投げ掛けられるのはどうしてだろう。「そういえば」という相手の気軽さに対して、うまく答えられなくて動揺した感覚が今でも心に残っている。

「いや、恥ずかしくてさ」

表面にある気持ちを答えるのが精一杯だった。そんな恥ずかしいなんて言う割りに、僕自身の心の中にギラギラと燃える、誰かに見つけてもらいたい、ここにこんな書き手がいると知ってもらいたい、そんな行き場のない思いも、友人にはバレていたのかもしれない。

何でだろう?
何で鍵を掛けているんだろう?
僕は何に鍵を掛けているんだろう?
泣きたいでも、笑えたでも、悔しいでも、悲しいでもいい。
こんなことがあったとあなたに伝えたい、届けたいという意識。
それを阻む、他の人にどう見られるかなという恥ずかしさ。
いわゆる自意識とも呼ばれるもの。
どちらに重みがあるのか天秤に掛けた。

何でわざわざSNSをやるのか、その理由を言葉にしたかった。

それはやっぱり、言葉で人とつながりたいからだ。
まだ見ぬ友人と言葉をきっかけに出会いたいからだ。
好きな言葉で生きていきたいからだ。

しばらくしてTwitterの鍵を開けた。

自分の名前を出し、アイコンを顔写真にした。

Twitterはもちろん、InstagramやFacebookで発信を意欲的にしはじめて数えきれないほどの出会いがあったし、文章や写真を発信できるnoteでも書き続けたから、こうして本を出版するという縁にもつながった。

気づいたことがある。

SNSは、自分を増やす手段でもあるのだ。

今こうしている瞬間にも僕のSNSアカウントを見てくれている人はいる。少なくとも一人はいる。

自分の代わりに他人と出会える。それが発信するということなんだ。

あなたに念押ししておきたい、鍵を掛けることも自由だ。僕の場合は、「鍵を掛ける」その気持ちが定まってなくて、友人の言葉にドキッとして、開く転機になったということだ。

全国各地へ、コピーの講義に行くと相談されることがある。

「発信するのってなんだか恥ずかしいんですよね」

書きたいことがありそうな表情をしているのに、そう言ってなかなか踏み出せない。

「恥ずかしがらずに書いてみましょう。あなたの考えていることは、誰かにとって宝物になるかもしれないですよ」

そして、僕自身の経験からこう伝えるようにしている。

どうせ誰も見てないと思って思い切り書きましょう。
きっと誰かが見てくれてると信じて書き続けましょう。

noteでも、アメブロでも、LINE BLOGでも、その他のSNSでも。今からする話は、どうやって文章と向き合えばいいのかの話だ。背中を押したい

一度でも思いを文章で伝えたいと思ったことのあるあなたへ。

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かつての自分に、もしくは同じ気持ちの人に届くといいなと思って、noteに書きました。

付け加えて最近、思う。Twitterのフォロー数と、フォロワー数。

フォロワー数がめっちゃ多いのはすごいことだ。一方のフォロワー数。僕はこう思うことにした。フォロー数が多いのは、それだけ関係したいと思える人の数が多いということ、とても誇らしいことなんだ。応援したい人、追い掛けたい人が多いと言ってもいい。そう捉えた時、Twitterとの付き合い方が変わった。(もちろん、無作為にフォローしまくるとかは違うよ)

著書「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」、「この本は勇気の書です」と感想をいただけて(ありがとうございます涙)もし良かったら、本屋さんで、Amazonで、見つけてもらえたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます、SNSで会いましょう!

ありがとうございます◎ 新刊『あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』(ダイヤモンド社)手にとってもらえたら嬉しいです🙏🏻 https://www.amazon.co.jp/dp/4478117683/