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ぜんぶ無駄にしない。それが「スラッシュ道」かもしれない。

偶然を大切にしたい自分がいる。

正確に言うと、その偶然に意味を見出したい自分がいる。

「よろしくお願いします」と、共通の知り合いを通じてご挨拶したのを皮切りに。お、ここでも。えっ、ここでも。約束した訳でもないのに、短い期間で何度もお会いしたのが、テレビディレクターをされている神原一光さんである。

こんなに立て続けに会うのだから、お茶でもしましょう、と集合。テレビのことや、広告のこと。それに、仕事のことや、働き方のことも。話は盛り上がり、なにか一緒にできたら良いですよね、なんて話に。

以前にも書いたけど、「社交辞令で終わらないことだけが、人生になる」。

なにか一緒に、その「なにか」さえ見つかれば…うーん、せめてテーマだけでも見つかればなあ…

その話から出てきたのが「スラッシュ」だった。

神原さんは、紅白歌合戦の話をしてくれた。審査員で出ていた大谷翔平選手ってすごいですよね、投手と打者、その両方で結果を残し、活躍している。

「投手/打者」

投手の自分。打者の自分。それぞれの自分の色が、混ざり合いながら、これまでにない色をつくりだし、輝きを放っている。それで言うと、神原さんもそうだった。

「テレビディレクター/日本テニス協会 普及常任委員」

小さい頃から、テニスに猛烈に打ち込んでいた神原さん。仕事で知り合った人と、テニスに行くことで、より仕事が広がったり、面白くなったことがたくさんあるそうだ。

僕自身もそうだ。会社に入社して、配属されたのは人事局。人事局から、試験を受け、クリエイティブ局に異動。そして、コピーライターになった。

「人事/コピーライター」

人事を経て、コピーライターになった自分だからこそ、「企画する人を世の中に増やしたい」という思いで、BUKATSUDO講座「企画でメシを食っていく」を、みずから立ち上げ主宰している。(今年の開催に向けて準備中)

僕に人事にいたという過去の経験がなければ、業種の肩書きの垣根を越えた学校をつくろうとは、思わなかったと思う。それに人事にいたからこそ、出会ったことのない人に話を伺う楽しさを見つけて、書籍「待っていても、はじまらない」を書き上げられたとも言える。

ああ、スラッシュっておもしろいな。

当たり前のように、目にしていた記号なのに、とたんにおもしろく見えてきた。「過去」と「現在」。「左」と「右」。「向いてること」と「好きなこと」。異なるふたつがスラッシュすることで、新しいものが生まれていく。

神原さんに話してみた。

日本に、柔道や、剣道や、茶道があり、その道を探求しているように。スラッシュの可能性について解き明かしていく。それを「スラッシュ道」と名付けて、月に一度でも話してみませんか? と。

おもしろいスラッシュで、枠をはみ出している人はたくさんいる。世の中の空気的に、スラッシュが「あり!」になれば、過去の経験を否定せずに、何か新しいところに飛び込める人も増えるような気がする。

「阿部広太郎/神原一光」

ぜんぶ無駄にしない。それが「スラッシュ道」かもしれない。これから、少しずつ、模索してみます。この先の道に、思いもよらない出会いや気付きがあることを楽しみにしながら…!ぜひ、「スラッシュ」について話しましょう。

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