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社会人になってから友人はできないと思ってた。

君たちが大学生になって、そしてその先に社会人になると、きっとたくさんの人に出会うだろうけど、その人間関係にはどうしても利害関係がからんでしまう。だから、高校時代までの友人は本当に大切にした方がいい。

高校時代、帰りの時間のホームルームで担任の先生に言われたその言葉を今でも覚えている。「本当かな?」と感じつつも。隣にいるクラスメイトに目配せしながら、きっとそういうものなんだろうなぁと思ったことも、よく覚えている。18歳の頃だ。

それから12年、もう30歳。
どっぷり社会人。先生に伝えたい。
そうじゃない場合も、あるみたいです。

突然すみません!「待っていても、はじまらない。―潔く前に進め」が発売されてから1ヶ月。

できるだけたくさんの人に会いに行こうと決心してから、怒涛のごとく刊行記念イベントをしていました。そこで感じた大切な気持ちを、忘れないように、書き残しておこうと思います。書くことで、振り返ることができるから。

記念すべき、最初に行ったイベントがこちら。

映画監督 松居大悟×編集者 霜田明寛×コピーライター 阿部広太郎×芸人 屋敷裕政。

4人は、それぞれがそれぞれのタイミングで出会う(僕と松居監督なんて、大学のクラスメイト。大学の時は挨拶程度で、社会人になってから再会、なんだこいつ?の不信感を乗り越えて、ともに仕事するまでのドラマは、ぜひ本「待っていても、はじまらない」で)そして、今年の春、とあるお花見で4人が出会う。

同い年というだけで、肩書きとか、職業とか、いろんな違いは、すぐ乗り越えられる。仲良くなるのに、そう時間はかからなかった。

一緒にいて笑いすぎて、おもわずカメラに指がかかってしまうくらい。この4人だからか、トークイベントもとても楽しかった。開始前はちゃんと緊張したりして、でも、はじまったらもうあっという間で。

得たもの。失ったもの。いろいろ。
このタイトル通り、僕らが20代の頃、どう過ごしてきたかを話し合う。
不思議なことに、みんな2009年頃。社会人2年目あたりに最初の転機があった。自分の好きなことのために、がんばりはじめる時期が一緒だった。

仕事をがんばればがんばるほど、評価をもらえたり、認めてくれる人が増えて行く。ただ、なにかを選ぶということは、なにかを捨てることと同じで。飲み会や集まりに参加できる機会が減ったりもしていく―

いちばん印象に残っているのは、
「30代とは◯◯な時だと思う」というトークテーマに対する、松居大悟監督の答え。

職人になる時だと思う。

20代は本当にいろんな可能性を試したり、手を出してきたりした。でも、30代はある種、職人的に、専門的に注力していく時期なんじゃないかと思う。

4人で会ってる時は、大抵ふざけた話ばっかりなのに。そう話す松居監督が、ちょっと格好良かった。つくりつづけてきたからこそ、そう言えるんだ。

加藤千恵さん伊藤春香さんも来てくれた!)

高校の時みたいに、毎日顔を合わす訳ではないし、4人揃って飲んだりするのも、3ヶ月に1度あるかないかで。ただ、4人のLINEグループは、仕事の報告から、どうしようもない掛け合いまで、あぁこの時間いいなぁ、止まらないといいなぁ、と思えるような、放課後のような空気が流れている。

学校を卒業をしてから友人はできるのか?
たしかにあの時、先生が言った通り、いろんな関係が絡んでくるから、いろいろ難しい局面も出てくる。ただ今思い返せば先生は、そんな利害関係に引っ張られずに関係なしに仲良くできる友人を大切にできるといいねと、言ってくれていたのかもしれない。

そんな友人たちの最近の活動を紹介。

松居大悟が監督をしたMOROHAの「tomorrow」は、すごく、すっごく胸にくる。ぜひ見て欲しいです。

霜田さんが編集長をするオトナ童貞のためのメディア「チェリー」。霜田さんは、下北沢B&Bにてトークイベント「なぜ『君の名は。』は(オトナ童貞にも)素晴らしい映画なのか」を開催したり、みんなが気になるカルチャーに対して、すごく意欲的に活動されている。

そして、ニューヨーク屋敷さんのこの歌ネタがすごく好きです。5回見ました。

また4人で会った時に、楽しい報告ができるように、がんばらなくてはと思う!そういう友人に出会えることはとてもうれしいことだ。

ありがとうございます◎ 新刊『あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』(ダイヤモンド社)手にとってもらえたら嬉しいです🙏🏻 https://www.amazon.co.jp/dp/4478117683/