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【ナチュラルメディスン】肌のトラブルにはティーツリーオイルという選択肢を!

ティーツリーはオーストラリア原産の常緑樹の葉。
ここから抽出されたものがティーツリーオイルとなります。

このティーツリーオイル、すごいんです。

こんにちは。
元ヤングケアラーで音楽家のこうたろうです。

ティーツリーオイルは在宅介護でも大活躍でした。

天然由来のナチュラルメディスンですが、科学的に殺菌能力が証明された実験があったりと非常に薬効性の高い自然界のおくすり。

ティーツリーオイルとは?

オーストラリアの先住民族であるアボリジニの間では、古くから愛用されてきたナチュラルメディスン。
例えばこの葉をつぶして患部につけ、上から粘土パックで覆ってケガや皮膚の治療などにも使われていました。

西洋医学の世界では未開人の知識としてなかなか受け入れませんでしたが、1920-1930年代には各国で研究が行われ注目を集めはじめます。

主な特徴

  • 抗菌性、抗炎症性、抗真菌性、抗ウイルス性があり、皮膚トラブルの改善に効果があるとされています。

  • 独特の爽やかな香りがあり、アロマテラピーにも利用されます。

  • 自然界の植物なので副作用が少なく、安全性が高いとされています。

特徴の一つとしてかなり独特な香りが挙げられます。

すごく独特の香りです。

好きな人はかなり好き、苦手な人はしんどいかも・・・
というくらいすごい香りです。

筆者はたまたま好みの香りだったので、スプレーボトルで希釈して、ファブリーズ代わりにいろんなところに使います。

おすすめの使い方

皮膚科のドクターであってもティーツリーオイル自体を知らない人もいますが、処方薬に匹敵するほどの科学的研究成果を持ち、効果が強力なオイルなので希釈せずにそのまま使用すると刺激が強すぎるので注意。

また、妊婦さんや乳幼児には刺激が強いので避けた方がいいとされています。
取り扱いには十分注意しましょう。

それほど強い薬効成分のため第二次世界大戦中には、オーストラリア兵の常備薬ともなっていたくらいです。

もう一つ注意したいのが、このティーツリーの香り、猫が嫌います。

ペット向けアロマテラピーで利用されており、動物の中毒事故も多い。
ティーツリーを始めとするコバノブラシノキ属の精油を、犬や猫といったペットに外用した際の中毒症状が、獣医師により多数報告されている。
典型的な症状は、沈鬱、衰弱、協調運動失調、筋肉の震顫で、四肢の麻痺も見られる。

Wikipedia

ペットを飼っている方や愛猫家の方は残念ながら使いにくいアイテムとなるでしょう。

そして絶対に守るべきことは飲用はNGということ。
ここは守りましょう。

1、日常の常備薬として

すり傷などはもちろん肌荒れや肌のトラブルは試してみる価値があります。

筆者の経験ですが、5cmほどの浅いすり傷ができた時などは結構じんじん微妙な痛みを感じるものですが、ティーツリーオイルをホホバオイルに希釈して塗り込むと、もう痛みは感じませんし、忘れてるので、そういえばと思い出してみてみると治っていたりします。

他にも殺菌作用が強いので様々な種類の細菌退治に効果があると言われています。

限られた研究では、ティートリーオイルが、にきびおよび足水虫に有用である可能性が示されています。
1件の小規模研究において、ティートリーオイルが爪白癬に有用である可能性が示唆されています。
しかし、総体的にはティートリーオイルがこれらの症状・疾患に有効であるという明確な結論を導くには研究が不足しています。

厚生労働省:医療関係者の方へ

厚生労働省の資料では一件の小規模研究(おそらく国内のという意味)とされていますが、世界を見渡せば3件ほど発見しました。
その中でも、こちらの資料はとても興味深いです。

In vitro activity of Melaleuca alternifolia (tea tree) oil against dermatophytes and other filamentous fungiという論文ではティーツリーオイルの主要成分テルピネン-4-オールが、マイコバクテリウム属の細菌に対して強い抗菌作用を示すことが確認されています。
さらに、テルピネン-4-オールの抗菌作用は、一般的な抗結核薬(こうけっかくやく)であるイソニアジドと同等以上の効果を示しました。

ただし、この研究は試験管内研究の結果であり、具体的な使用方法を提示できた研究ではありません。

参考:In vitro activity of Melaleuca alternifolia (tea tree) oil against dermatophytes and other filamentous fungi

他にも常在菌による自己感染も多いカンジダ種にも効果があるという研究もあります。

参考:In-vitro activity of essential oils, in particular Melaleuca alternifolia (tea tree) oil and tea tree oil products, against Candida spp

参考:Antifungal activity of the essential oil of Melaleuca alternifolia (tea tree oil) against pathogenic fungi in vitro

このような研究からティーツリーオイルは天然の抗真菌薬として有望であると世界的に考えられています。

【注意】繰り返しになりますが、ティーツリーオイルを希釈なしで使用するのは刺激が強く注意が必要です。
特にデリケートゾーンへの使用は希釈なしでの使用は避けて、自己判断ではなく専門家の意見を参照しましょう。

2、本格的なニキビ退治

The efficacy of 5% topical tea tree oil gel in mild to moderate acne vulgaris: a randomized, double-blind placebo-controlled studyという論文では軽度から中程度のニキビ治療に有効であることが確認されています。

参考:The efficacy of 5% topical tea tree oil gel in mild to moderate acne vulgaris: a randomized, double-blind placebo-controlled study

この研究は60人の患者を対象とし、4週間の治療期間を設定。

ティーツリーオイルジェル、またはプラセボジェルを1日2回、顔全体に塗布し観察しました。
評価には、ニキビの重症度を示すアクネスコアを使い、毛穴の詰まり具合、炎症、皮脂分泌の量が使用されました。

ちなみにアクネスコア以外にも、顔全体や特定部位を評価するVISIAや、炎症程度を測定するECCAなど、様々なスケールがあります。

研究の結果、ティーツリーオイルジェルを使用したグループでは、プラセボグループと比較して、アクネスコアが有意に低下。

さらにティーツリーオイルジェルでは、肌の乾燥やかゆみなどの副作用は報告されず、副作用の面でも安全であることが確認されています。

ただし、より大規模な試験が必要で、長期間の使用における効果や安全性について研究が必要と締めくくられています。

先述した筆者の使用方法となるホホバオイルなどの天然オイルに混ぜて使ってみてはいかがでしょうか。

ホホバオイル自体が最高のオイルの一つなので保湿効果も非常に高くなります。

3、ストレス軽減〜アロマとして

ティーツリーオイルは非常に強力な香り。

もしもあなたの好みの香りならアロマとして使用してください。

アロマの効果自体は研究が進んでいます。

参考:Aromatherapy and the central nerve system (CNS): therapeutic mechanism and its associated genes

ただしティーツリーオイルそのものが不安やうつを和らげるという研究はありません。

例えばネロリやベルガモット、ラベンダーの精油が抗うつ薬と同等の効果があることを示した論文がありますので、こちらも別のナチュラルメディスンの記事にまとめていきたいと思います。

筆者はお風呂に浸かる時にティーツリーオイルを数滴垂らします。
アロマというよりも肌の雑菌を取り除く目的。

めちゃ香ります。

お風呂上がりには全身にホホバオイルを塗ります。
タカアンドトシさんから『女子か!』と突っ込まれそうですが・・・

4、洗濯や家事

洗濯物も干した後にティーツリーを希釈したスプレーボトルで全体に吹きかけたり、空気中の雑菌処理も兼ねて気軽に空間に巻いたりしても気分がいいものです。

ただし、先述の通り猫ちゃんが嫌がります・・・

【まとめ】在宅介護での使い方

在宅介護で是非おすすめしたいのが、ポリデントの変わり。

入れ歯洗浄剤のポリデント系の薬品よりもティーツリーオイルを一滴か二滴垂らしてみてはいかがでしょうか。

ただしバランスが大事。

なんでもかんでもティーツリーオイルで治すというナチュラルに偏るのはあまりいい選択肢ではないと在宅介護経験者として感じます。

これは逆も然り。

なんでもかんでも化学薬品で退治するという考え方も陰陽のバランスが崩れて思わぬ陰を呼び込みます。

思わぬ陰を呼び込むとバランスを取るための陽が必要になります。

このあたりのバランスに関して、ひるゆーさんの記事がとても参考になったのでシェアさせていただきます。

在宅介護の現場では、肌のトラブルの対処としてアズノールやヒルドイドなど副作用も少なく肌のトラブルには非常に効果が感じられる薬もたくさんあります。

例えば褥瘡ができたけど、なにがなんでもナチュラルメディスンで・・・
と自己判断で維持を張るのはやめましょう。

重要なこと、それはナチュラルメディスンは『選択肢の一つとして』知識を増やしていく。

みなさんの参考になれば幸いです。