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音楽はなぜ人を感動させるのか?アストラル界の響きとは?

こんにちは。
音楽家のこうたろうです。

2023年に入り
目まぐるしく生活が変わっていっています。

4月からは新しい企画として
癒しの音楽を追求するCuranz Soundsの制作もはじまり
音や音楽について、今一度一人の音楽家として精一杯向き合っています。

noteを読み進める際は今回の記事にも関連する
癒しの周波数432hzで調整された音楽『天使のピアノシリーズ』を
BGMとして流しながらご覧ください。

シュタイナーが『432hzは愛と調和の世界に人類を導く』という
432hzで調律されたヒーリングピアノ作品です。

神学的なアプローチ

筆者は
音と癒しについてはCuranz Soundsで探求し
技術的な音響面ではKotaro Studioで研究しています。

癒しに関しては
まず科学的なアプローチとして心理学の分野から導入し
研究してきました。
これらは人間の心理を分類
癒しそのものを発信者側が定義し
被験者の感想を分類に振り分けます。

同じようなフォームでの研究や論文が多く
いくつ研究論文を読んでも
音楽家としては『実際のところ、それがどうしたというのか?』
という感想に至ります。

昨年末にはとある方から
432hzの癒し効果について
共同研究をしたいというメールをいただきましたが
研究の概要を聞いてみると
上記とまったく同じフォームが採用されていたためお断りしました。
それほど研究や論文といっても、既存のフォームからは脱出できない。
後述しますがそれは芸術が人智を超えた神の世界の存在だからです。

心理学的なアプローチの次に
シュタイナーなどの神学的なアプローチを学びました。

一人の音楽家としては
やはり神学的なアプローチの方が根拠がしっかりしていると感じます。
なぜ神学的アプローチに根拠を感じるの?

それは筆者自身一人の音楽家としての体験がそのまま根拠となっています。

なぜ音楽は人を癒すのか?

ではなぜ音楽は人を癒すのか?
について
心理学的なアプローチでは限界があるとお伝えしました。
次は神学的なアプローチで考察していきましょう。

芸術の中でも特に音楽という分野は特別な芸術であると
人智学のシュタイナーに加えて
哲学者のショーペンハウワーも述べています。

ショーペンハウワーは音楽がなぜ人を癒すのか?
次のように語っています。

彫刻、絵画など、音楽以外のあらゆる芸術は、自然の秘密を推測する前に、表象をまとめねばならない。
それに対して、メロディー、ハーモニー、楽音は直接、自然自身の表明なのである。
音楽家は、神の意志の脈拍が世界を貫くのを直接聴く。
神の意志がいかに音のなかに表現されているかを、音楽家は知覚する。
音楽家は、ほかの芸術家よりも、世界の心臓の近くに立つのである。
音楽家の中には、世界意志を表現する能力が生きている。
音楽は、自然の意志を表現するものである。
ほかの芸術は、自然の理念を表現するものである。
音楽は世界の心臓の近くに流れ、その波はうねりを直接表現するために、人間の魂に直接働きかける。
音楽は魂に流れ込む。
神的なものはさまざまな形態の中に流れ込む。
このことから、音楽が人間の魂に、直接的で、強力で、根本的な作用を及ぼすことがわかる。

音楽の本質と人間の音体験 / ショーペンハウワー

シュタイナーはこのように語っています。

音楽作品は、いつも繰り返し新たに生み出さなければなりません。
ハーモニーとメロディーの波の中に音楽は流れます。
音楽は、時の流れの中で受肉をしては、つねに新たな体験をしなければならない魂の模様です。
人間の魂は生成中のものです。
音楽の深い作用は、この魂との類似性に由来しているのです。
人間の魂は、神界という故郷から下方に降ります。
そして魂は神界に向けて上昇します。
人間の魂の影である音とハーモニーも同様です。
このために、音楽は人間の魂に内密な作用を及ぼすのです。
音楽から、魂に近しいものが響いてきます。
音楽から人間の魂に、もっとも深い意味で、故郷の音が響いてくるのです。
故郷、神界から音楽がわたしたちに響いてきます。
そして、波打つメロディーとハーモニーのなかで、音楽は私たちを慰め、高揚させるのです。

音楽の本質と人間の音体験 / シュタイナー

インプロビゼーションの世界

シュタイナーに加えてショーペンハウワーの語る
創造性の世界。
これを音楽の世界では
インプロビゼーションというジャンルの一種となっています。

音楽のジャンルには古今東西様々な形式、要素を持っています。

ヨーロッパでは
このインプロビゼーションというジャンルが20世紀に確立しました。

このジャンルは実に様々な概念を起点として進化してきており
長らく神々に音楽を捧げてきた人々が起点となったインプロビゼーションや
アメリカ大陸で発達したジャズ音楽というジャンルをルーツに持つもの
また、アフリカ大陸で古代より続く儀式的なアプローチを起点としてもの。

お察しの通り
大きく分けると2種類に分類されるわけです。

  1. 神々のための音楽

  2. 学術的な音楽構成

筆者がドイツやスウェーデンで学んだインプロビゼーションは
前者の『神々のための音楽』でした。
詳しくはKotaro Studioのプロフィールを参照していただければ幸いです。

シュタイナーやショーペンハウワーの語るアストラル世界と通じる音楽のアプローチはまさに神々のための音楽を起点としたインプロビゼーションであるといえます。

偉大な芸術には
その源泉を見抜く神秘学者には理解できる
すばらしい要素が含まれています。
中略
ただ、芸術家は自分が作品のなかに秘めたものを
つねに明らかに理解していると思うべきではありません。
アストラル的なビジョンは作品の中に生きるためには
物質的な意識の中にまで進入する必要はないのです。
レオナルド・ダ・ビンチは自分が絵を描いた時に依拠した神秘的な法則について、よく知らなかったでしょう。
(そのことは問題ではありません)
しかし、彼は本能的な感受性によって、その法則にしたがって描いていたのです。

音楽の本質と人間の音体験 / シュタイナー

神々のための音楽を起点としたインプロビゼーションとは
シュタイナーがここで語るアストラル界の神秘的な法則を音楽家が受け取るということになるわけです。

なぜ音楽が人を癒すか?を彼らの神学とともに複合的に考えた時
なぜシュタイナーの言うアストラル界と繋がった音楽家の発するインプロビゼーションは何時間聴いていても飽きない、ずっと聴いていられるのか?
をも理解することができるわけです。

これを先述の心理学(科学的)アプローチで行おうとすると
分類が必要になってくるため必然的に不可能であると言えるわけです。

楽曲 or インプロビゼーション

このように見てみると
楽曲とは
音楽家がアストラル界から受け取った神秘的な法則を西洋音楽史の記述の中に埋め込んだものであるわけです。
西洋音楽の記述形式沿わないインプロビゼーションの方がよりダイレクトに人々を癒すのではないか?
という神学的な仮説を立てることができます。

つまりとても極端な言い方をすると
取れたてもぎたてのパイナップルを
そのまま食すのがインプロビゼーションであり
パイナップルの缶詰に加工されたものが楽曲であるといって
差し支えないでしょう。

今お聴きいただいている(冒頭で再生ボタン押してくれましたか?🤩)
Curanz Soundsの天使のピアノシリーズもまさに
音楽家、芸術家として受け取ったインスピレーションを楽曲化することなく
そのまま録音した音楽になっています。
つまりみなさんに
もぎたてのパイナップルを食べていただいているわけですね。

これを再現可能にするために
収録後に楽譜(西洋音楽史の記述方式)にします。

これはライブコンサートなどで再現するために必要になります。
缶詰の例えはうまくいきましたね!
Curanz Soundsの432hzピアノカバーシリーズは
この例えで言えばパイナップルの缶詰ということになります。

もちろんパイナップルの缶詰も添加物ゼロでとっても美味しいですよ!

天使のピアノシリーズはよりダイレクトに
みなさんに癒しを届けるためのインプロビゼーションだと言えるわけです。

音楽家の役目とは?

こちらの記事でも紹介しています。
芸術家が知っておくべき大切な3つの教え。

二つ目には神々に対するリスペクトを入れていますが
もちろんこれは芸術家のみならず音楽家にも当てはまります。

音楽家が神々の世界を語らずして
一体どうやってハーモニーという調和が生まれ
メロディーという振動を生み出せると言うのでしょうか。

音楽家は訓練を積みある段階まで到達すると
やはり神々の世界
シュタイナーで言うところのアストラル界からの振動やインスピレーション
多かれ少なかれ皆体験します。

それを心理学などの科学に落とし込もうとするから
とんでもない違和感を感じるわけです。

音楽家として大切なこと

音楽家として大切なことは
証明されるはずもない芸術の世界を
科学的に定義しようともがくことをやめること。

神々の存在に身を委ねる覚悟を持つこと。

これは音楽に限らずフォトグラファーも同じことです。
大自然を撮影するときに
必ず大自然という神々に身を委ねるはずです。

大自然の絶景を撮影するのに
木々、木の葉、湖の水一滴一滴までメジャーで計測する?
そんな滑稽な話があるでしょうか。

シュタイナー音に関する哲学、音体験の哲学はどこまでも深く
音と癒しについて考察することができます。

ここでお話しした内容はほんのわずか書籍の数ページの出来事であります。
他にも音に対する癒しの哲学
神々との交わりの学びなどが詰まった書籍。

Curanz Soundsでは今後音楽の原点に立ち返り
神々のアプローチからみなさんに癒しの音
癒しの音楽をお届けしていきます。

440hzの音調は、人類の未来を悪魔が支配する世界に変える だろう。
逆に432hzは、愛と 調和の世界に人類を導く

哲学者・神学者:ルドルフ・シュタイナー

シュタイナーが愛と調和の世界に人類を導くという本物の432hzで調整されたピアノカバーシリーズでも是非体験してみてください。

おまけ:長調と短調

シュタイナーは音楽理論のことについても少し触れています。

高次のエーテル体が低次のエーテル体に打ち勝つのを感じると、長調が響きます。
高次のエーテル体が純化されていないエーテル体を支配できない時、外から短調が響いてくるような感情が呼び起こされます。
人間は長調をとおして、感情を支配しているのを知ります。
高次の振動が浸透しないのを感じると、短調を感じます。

音楽の本質と人間の音体験 / シュタイナー

バッハとモーツァルトはこのことを知っていたように感じるのは筆者だけでしょうか。

長調や短調などの音楽理論的なおはなしは
筆者が運営するもう一つのnoteアカウント
『音楽家育成塾』にて解説していきますので
音楽の専門知識に興味のある方はこちらもチェックしてください。