【アラサーkotarouの名盤紹介 #1】UNCHAIN 『rapture』

昔から友人に音楽を紹介するのが好きだった自分。ペーパードライバーという不名誉な称号を盾にして他人の車に同乗しては、その車で自身のプレイリストを流すことを趣味としていた。
しかしいまやアラサー。未だに不名誉な称号を返上できていないので、他人の車に同乗するのは変わらないが、流石にこの年齢で前述の趣味はあまりにも幼稚すぎるのでは… とはいえ、他人に音楽を紹介したいという思いは変わらない。
そうだ、noteでも始めるか。

そんな感じで初回の投稿。
今回は、UNCHAINというバンドの1stアルバム『rapture』を紹介したい。

UNCHAIN『rapture』

UNCHAINはギタボ、ギター、ベース、ドラムの4人編成バンドである。(2023年現在は3人で活動)恐らく1番有名な曲は椎名林檎の丸の内サディスティックのカバーだろう。
ボーカル谷口氏の圧倒的な歌唱力、そして楽器隊のブラックミュージック、ソウル、ファンク辺りのエッセンスが入った類稀なるアレンジ力、技術力により、原曲の偉大さに勝るとも劣らない上質なカバーとなっている。
まずはこのカバーを聴いていただいて、感じるものがあれば是非今回紹介する『rapture』を聴いてほしい。間違いなく心に残る名盤になるだろう。

『raputure』に収録されている曲のうち、特に推したいのが9曲目の「show me your height」だ。
初めて聴いたのはかれこれ10年程前の話だが、それだけの年月が経った今でも、イントロのドラムからの印象的なギターリフを聴くだけで、当初の衝撃が蘇ってくる。2008年発売のアルバムなので曲自体は15年前にリリースされているが、今日この日にリリースされてもすぐさま人に広めたくなるようなキャッチーさ、格好良さを有した曲だと感じる。

他の曲も粒揃いである。
1曲目「Sighs Of Spring」
タイトル通り春の訪れを感じさせるような爽やかなギター、軽やかなドラムが心地よい。そして高音域でも圧倒的な伸びのあるボーカル。最近でこそ高音域を得意とする男性ボーカルが増えているが、当時は異質だったのではないだろうかと思う。現在においても日本屈指の歌唱力を持ったギタボだと感じる。

7曲目「Life Is Wonder」
スローテンポなナンバー。ドラマー(趣味レベルだが)の私は、冒頭から抜けのいいスネアの音、そして無駄のないフレーズに一気に引き込まれてしまった。そしてギターソロ、「あーソウルやなぁ」と思える素晴らしいフレージング。思わずソロを何回も繰り返して聴いてしまった記憶がある。

8曲目「You Over You」
イントロからオシャレが爆発しているこの曲。ボーカルの歌唱力、楽器隊の技術、フレーズセンス、こういったUNCHAINの良いところが一番出ている楽曲かもしれない。

12曲目「make it glow」
このアルバム内では最もアップテンポな曲。疾走感はあるが、そこにあせぐらしいニュアンスは全く無く、初夏の晴天のような圧倒的な爽やかさに包まれている。
恐らくこのバンドを好きになる人は間違いなく通っているであろうthe band apartの「coral reef」と双璧をなす自分の中の鉄板ドライブソングである。

初回はここまで。
文章を書くことがここまで難しいとは。改めて人気記事がいかに卓越した文章力で記されているかを実感した… 精進ですね。



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