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ラブレター

廃屋で紙魚(シミ)に喰われ、
朽ちて行く、
百五十年周期の行幸だったのかもしれない、

手渡された恋文。

上手くいく筈もなく、
生まれなかった、夢で会った息子のため息を
思い浮かべ、

(赦しを乞うだけ)

駅舎のベンチで、
背筋を伸ばして座る、

バトミントンラケットを持つ君に。

#現代詩 #ラブレター #恋文

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