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チョコボールキャラメルを巡る冒険

1.チョコボールといえばキャラメルでしょ

皆さんご存知の森永チョコボールの話をします。私は子供の頃からキャラメルが好きで、チョコボールも選ぶのは当然キャラメルでした。というかピーナッツなんて選ぶ理由が分かりません。別にピーナッツが嫌いなわけではないですが、チョコレートとの相性はアーモンドやマカダミアナッツに敵いません。わざわざチョコボールとして存在するほどじゃない。つまりチョコボールといえば断然キャラメル派なのです。

しかし結婚して間もなくして分かったことは、チョコボールの世界においてキャラメルが絶対的な存在ではないということでした。妻はなんと選ぶならピーナッツだというのです。そして「だってキャラメルは甘すぎるじゃん」というのです。

いやキャラメルは甘いからこそキャラメルたり得るわけですよ。てかそもそもお菓子を食べて甘すぎる、なんてことはそれまで生きていて考えたことなかったです。甘さを控えるという概念が私のなかで生まれたのはここ数年のことです。

さてチョコボール・キャラメルとピーナッツの話に戻りましょう。キャラメルは甘さとほろ苦さがベストマッチした、プリンと並ぶ庶民のお菓子の王道です。そこへこちらもスイーツ界のキングオブザキングであるチョコレートをコーティングする。もうこれは甘いに決まってるし、美味しいに決まってるじゃないですか。良いですか皆さん、こんな奇跡のような組み合わせがチョコボール・キャラメルなんです。

そこへいくとピーナッツは、ええと、ただのピーナッツです笑


2.ピーナッツ

20年ほど前にとあるアメリカ人と仕事した時のことです。誰でもできるようなすごい簡単な部品交換があったんです。その作業を彼はひとこと「ピーナッツ」と表現しました。なるほどネイティブのアメリカ人はそういう言い方するんだと思いました。

後で調べたらピーナッツは「取るに足らない小さなこと」を意味し、スラング的に使われるのだそうです。確かに初めて聞いたときでも、何となく小馬鹿にしたようなニュアンスで、言い得て妙だなと思ったんです。アメリカにおけるピーナッツの位置づけも分かりますよね。

いいですか皆さん、それが「ピーナッツ」です。キャラメルとは格が違うんです。


3.ピーナッツににしか現れないエンゼルマーク

さらにもうひとつ昔の話をします。私が小学生の頃、エンゼルマークを集めたいと思ってチョコボールをよく買っていました。当然キャラメルですよ。ところが買っても買っても金のエンゼルどころか、5枚集めないと「おもちゃのカンヅメ」がもらえない銀のエンゼルさえ出てきません。何でだろうと思って試しに普段買わないピーナッツを買いました。そしたらなんと一発で銀のエンゼルが出たんですよ!

幼い私は幼いながらも思いました。きっとキャラメルは人気がありすぎてエンゼルマークが入ってないのだと。人気のないピーナッツにエンゼルマークを入れることで、何とか子供たちに買ってもらおうという森永の作戦なんだと。考え方がどこか陰謀論的ですね笑。実際その後もキャラメルでエンゼルマークが出ることはありませんでした。


4.ランキング3位の屈辱

さてそして現在です。先日久しぶりにチョコボール食べたいなと思って、近所のスーパーに行ってみました。チョコボールは棚にありましたがキャラメルがない。ピーナッツとイチゴだけ並んでいました。イチゴなんてチョコボールのラインナップに加わった時、なぜ商品化されたんだろうと思っていました。自分の中で燦然と輝くキャラメルが売ってなくて、まるでどうでも良いピーナッツとイチゴだけ売っています。

さらに別のスーパーへ行ってみたところ、またしてもピーナッツとイチゴしかありません。もしかしてキャラメルはもう売ってないのだろうかと、不安になりました。すぐにネットで調べたところ、幸いなことにチョコボールのキャラメルはまだ存在してました(ホッ)。

ただ同時にチョコボールの人気ランキングというのも目に入りまして、読んでみたところ、なんと人気1位はピーナッツ。2位がイチゴ、3位がキャラメル、でした。

なんという敗北感!しかも後から出てきたイチゴにまで人気で抜かれているとは。。。

しかし大人になった私は少し客観的に世界を見られるくらいには大人になったので、キャラメル好きな人が世の中にそう多くないとすでに知っています。チョコボールのピーナッツも、納得はできないけどなぜかキャラメルを差し置いて選ぶ人がかなりの割合で存在する、ということも知っています。

仕方ない認めましょう。キャラメルの人気は後塵を拝して3位だと。


5.キャラメル愛を語りそして食べる

でもね。言わせてください。

それでもキャラメルは自分にとっては圧倒的に1位なんです。キャラメルに決まってんじゃんかよー笑。

ピーナッツを1位に推してる人のコメントにはパッションが感じられません。そりゃそうです。アメリカ人の彼が言ってたようにピーナッツは「ピーナッツ」でしかないからです。それに比べてキャラメル好きな人のコメントには愛が溢れています。キャラメルなしでは生きていけないくらいの勢いです。おお同志よ、そして世界よ、もっとキャラメルにスポットライトを~!

さてそのあと私はキャラメルが置いてあるスーパーを見つけました。

やったー、ついにキャラメル見つけたぞ~。ここでは3種類ぜんぶ置いてあったので、せっかくだから3種類ぜんぶ買いました。ピーナッツとイチゴなんて食べるのいつ以来でしょう。もちろんキャラメルは2個買いました。待ちに待ったチョコボールキャラメルですからね。1個だけじゃ物足りないに決まっています。

そして実食!

うめえ~。

やっぱりチョコボールはキャラメルだろう!

キャラメルを食べる幸せを噛み締めました。改めてチョコとの相性もいい。パクパクと口に入り食べるの止められません。

しかしひと箱食べ終わる頃に思ってしまったんです。






これちょっと甘すぎるかも(・ω・`)



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