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人間関係“腹6分”

『バウンダリー』とは『境界』と言う意味です。(心理学では境界線と言ったりする場合も)
自分の境界を確立することで人間関係が大分楽になります。
今日はそんな人との『距離感』についてのお話しです。

私が20代の頃コミュニケーションにストレスを感じ、心理学ワークショップへ参加しました。その中のひとつに自分のバウンダリーがどの程度なのか?を実験するワークがありました。そこで分かったのが…私の境界が少ないこと。

私は子供の頃から共感能力が周りの人達より少し高めでした。5感(特に視覚、嗅覚、聴覚)が敏感で周りからの影響を受けやすい、と言うは何となく自覚していました。参加したワークはそれを改めて実感した出来事でした。

境界が少ないと自己を確立することがなくなり、相手主体、つまり奴隷のような生き方になる、と言う事です。
自分の人生なのに、周りに振り回された人生になる…。
そんなのおかしいですよね?

当時私は人と会うととても疲れていました。仕事や出先から帰宅すると過食になって動けなくなるほどでした。職場の人間関係にストレスを感じ、体調を壊しながら職場を転々としていました。その原因は何か?と言うとバウンダリーの少なさだと分かりました。

ではどうしたらバウンダリーを確立出来るか?と言うと他者との距離を調節する事です。
相手には相手の信念、価値観が存在し、その中で生きています。
生まれも育ちも違う人間同士なのだ、と認識すること。
これがお互いを尊重し共存して行く、と言うことに繋がると思っています。

ではどれくらいに調節するのか?と言うと『腹6分』位を私はおすすめしています。具体的にどんな?と言う事は出来ません…残念ながら…。
これを読んでいる“あなたの感覚”で調節するしかありません。
家族、友達、恋人…親しい間柄とはいえ、腹6分位が不毛な戦いにならずに済む距離感です。

例えば、Aさんにはこれぐらいが腹6分。でもBさんにはそれが通用しない…なんて事もあって、同じ接し方が通用しないのです。相手によって“腹6分”が違うからです。
相手に合わせ過ぎて疲れてしまったり、相手が分かってくれなくてイライラしてぶつかってばかりだったり…それは自分のバウンダリーが少なかったり、相手のバウンダリーを侵食してしまっている可能性があるのかもしれません。

とても難しい事だと思います。自分なりの“腹6分”を見つけるのは。感覚、に近いものなので。
実は私もずーっと鍛錬し続けている最中なんです。
相手も尊重するし、自分も尊重する。
これを読んでいるあなたも是非やってみて下さい。

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