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しんぼうがたりない

お料理をするとき、特にナスを扱うときにいつも思うのは、
「わたしはせっかちだから、もっとしんぼうせねばならない。」だ。
ナスはちょっと早く火から遠ざけると、中まで火が通っていなくて、へんな固さが残るうえに味も染みてない。と一気に残念なことになってしまう。
もちろん、大根などなどもそうなのだけれど、大根は先にレンチンをして柔らかくするようにしてしまうのでなんとか大惨事を逃れている。ナスは、レンチンしないからな…。フライパンの上でじっくりじっくりあわてずに焦げるくらいの勢いで放置。私の場合は、大丈夫かな、心配だなからもう数分あったら良い感じになる。
揚げナスにするときに、あっという間に油を吸い上げてしまうナスたちにびっくりして、追い油をしてしまっていたけれど、調べたら、追い油はしないこと。とあった。油吸ってなくなってしまっても、ナスが焼けてきたらじんわり水分がでてきて、いい感じになるから。とあったので、それを見てからそうしている。
あと、しっかり炒める前に違う食材を入れても、あんまり良いことにならない。ナスはとことんナスだけで、まずは炒める。
カレーになるし。マーボーに入れるし。ぐつぐつするし。とちょっと炒めるのを怠ると、むぎゅ、としたやっぱりへんな固さのナスになる。のを何度したことか…

あと、水分が飛ぶまで煮詰める、も、しんぼうだな。と思う。一度、意を決して、ほんとうにこの水分が飛ぶんだな!?と挑んだことがある。
全然なくならない水分。いつまでもある水分とにらめっこしたのち、ちゃんと水分が蒸発していったのをみて、ほんとに水分なくなるんだ…と思ったり、よく耐え抜いた。と思ったり。すがすがしい、誇らしい気持ちになった。
忙しいしやってられるか!の時だってもちろんあるけれど、でも可能な限り、そこはじんわり、できる日々でありたい。