No.6 ケンカのやり方って何?
2022年3月2日
皆さん、こんにちは。
娘の国語の宿題や連絡帳の字が別人か??と思うほど急に上手になって嬉しい岩尾です。
遺伝子をはねのけてほしいです(笑)
さて、昨日娘が、
「ケンカのやり方って何?」
と言ってきました。
読んでいる本に書いてあったみたいですが、聞けば、「ケンカ」も「やり方」も知っています。
『ケンカのやり方、そのままやん』
「ブッチー(本に登場する猫)は毎日ケンカしてるのに、なんでイッパイアッテナ(別の猫)は、ケンカのやり方をおしえてやろうとか言ったんかなあ?」
なるほど!
難聴児は、杓子定規な面があって(もちろん個人差ありますが)、額面通りの意味でしか捉えないことがあったりします。
『そっか!あのな、何でケンカするん?』
「仲がいいから」
そう来ましたか!(笑)
確かに、仲がいいほどケンカするんよと言ったことがあります(笑)
実際、娘と同じクラスの友達とは毎日のようにケンカしてるようで、でも仲が良くて、そういう話をしたことがあります。
『いや、それはそうなんやけど、ケンカしてどうなりたいの?』
「仲なおりしたい」
進み過ぎや(笑)!
『いや、それはケンカし終わった後やろ?
ケンカしてるときはどうしたいの?例えば、何の時ケンカする?』
「本のとりあい」
『ああ、いいね!本の取り合いをしてるとき、どうしたいの?』
「ゆずってほしい」
『ああ、そうね。でも相手は譲らんのやろ?じゃあ、どうしたいの?』
「わからない」
なんでやねん!(笑)
『何で本の取り合いをするの?』
「本をよみたいから」
『そうよ!じゃあ、どうなったら本を読めるん?』
「わからない」
『じゃあ、どうなったらケンカは終わるん?』
「せんせいがきたら」
『いや、誰も来んかったら?』
「プイってなったら」
『おうおう!プイってなるのはどうなったん?』
「わからない」
手強いですね~(笑)
この後もいろいろ引き出そうとしたんですけど、どうもケンカにおいて「勝ち負け」という概念がないようで(笑)
『ケンカは、勝ちと負けが決まったら終わるのよ。それまでに止められることもあるし、引き分けもあるけど、ケンカするときは、勝ちたいと思ってするやろ?』
「ちがう!」
『いや言いたいことはわかるよ。ともりは勝ちたいって思ってないってことやろ?
でも、本の取り合いしてるときは、本を読みたいって思ってるやろ?それは、ケンカに勝ちたいっていうことなんよ』
「ちがうの。ともりは、じゃんけんしようって言う」
『でも、相手はジャンケンせんのやろ?』
「ううん。ジャンケンする」
『するんかい?!いや、ジャンケンするなら、それはケンカじゃないわ!ジャンケンしない取り合いがあるやろ?保育園の頃、おもちゃの取り合いとかしてたやん?』
「わすれた」
忘れたんかい(笑)!
まあでも、そんなこんなで、
『ケンカするのは、勝ちたいからするわけで、だから勝てる方法を知りたいとみんな思ってる。
つまり、ここで出てきた「ケンカの方法」というのは、「ケンカに勝つ方法」という意味なんよ。』
ということを説明したわけですが、わかったかどうか・・・(笑)
というようなやりとりが日々続いています(笑)
まあ、「何でこれがわからんのかい?!」と、ちょっと語気が強くなってしまうこともあって反省ですが・・・質問してくれるのはすごくいいことなので(質問してくれないと、何がわからないのかがわからない)、なるべくずっと質問してくれるといいなあと思っています。
もちろん、レベルは上がっていってほしいですけどね(笑)
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