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演じること、と「ことば」


幼少期は子役に憧れて
ミュージカルを観てから
舞台俳優に憧れた

子どもの頃から声は低めで
大人っぽい曲も難なく歌えた

高校でやっと演劇や舞台作りに触れたが
役を掴み取ることの厳しさを痛感し
自分の壁を破ることができずに
臆病な自分と向き合う

台詞を観客に大切に伝えなければ
ストーリーが追えないし、楽しめない
その当たり前の難しさに
もがきながら喰らいついていく

聴こえる声量で
明瞭な発話で
感情を台詞に込め
台詞を喋っていないときの
表情や姿勢、仕草にも心を配る

お芝居の面白みは正解が無いこと
自分がどう表現し
相手とどう向き合うか
そこには濃厚なコミュニケーションが
通い合っている

お芝居を仕事に出来ないと決めたとき
わたしの中には「ことばへの興味」が残った

ことばで伝えること
ことば以外の要素で伝えること
心を通い合わせること
その素晴らしさと同時に
伝わらないもどかしさ
伝えたいのにうまくいかない辛さ
ことばに心を通わせる難しさ

ことばの尊さを
私は演劇から学んでいる

これが
演劇部出身の言語聴覚士である
わたしそのもの。

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