雑記170418

「あめふるよるに」

窓の外から聞こえてくる雨の音を、ぼんやりしながら聞いていた。

世界は雨粒に満たされて、思ったよりも肌寒くなった夜にひとりの時間を過ごしていると、とりとめのないことを考えてしまう。

水の音は不思議だ。それでも、気分はとても穏やかだと気付いた。

真面目であることは、ときに遠回りと捉えられることが多くて、言い方を変えれば回りくどいと思われることもあって、他人からそう言われることにはずっと抵抗があった。

私自身、スピード感と効率を求められるような場所ではそんな自分を変えたいと思うことが多々ある。遠回りが周囲に迷惑を掛けている。仕事ができない、とため息をつかれる。真面目なだけを求めていない、と面と向かって言われたこともある。と、自分を否定しはじめてしまう。

けれど、そういうことは悲しい。社会生活をする上で適度にうまくやる必要はある。でも、自分を否定して否定して、得るものは何なのだろう。甘えなのかもしれない。丁寧さを捨てきれない私は不器用な子供なのかもしれない。それでも、どうにか心穏やかに生きたいものです。この、あめふるよるのように。

*時間差投稿になってしまいました…。


#エッセイ  #コラム #のようなもの

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