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“ほど良い距離での温かい人間関係”が、良好な田舎生活の大きな鍵になる。

友人が母親から話を聞いて困惑した、というので理由を聞いたところ、私も驚きました。

経緯はこうでした。

まず、登場人物とその関係性ですが、下記のようなもので。

①友人は上京して東京に住んでいる。
②彼女の両親は二人で彼女の実家(田舎)に住んでいる。
③さらにその隣の市に親戚夫婦が住んでいる。

最近、その③親戚夫婦のご主人の方が入院し、暫く不在になっているという状況で、近所の人から②友人の母親に電話がかかってきたそうです。

その電話は、ここ数日〇〇さん(親戚)の家に野菜を届けに行っているが、誰も出てこない。野菜を渡したいので連絡先を教えてほしいという内容だったとのこと。

その話を聞いた私は「??」不在なら仕方ないのでは?わざわざ電話してまで野菜を渡したい理由は?と思った瞬間、もしかして……、とある考えが頭をよぎりました。

もしかして、事故したとか病気で入院したとか、施設に入ってもう長くない、とか、そういうことを探りたかったのでは……?

というのは、私の出身地元(田舎)の一部の人達の行動パターンに、似たところがあったからです。

友人曰く多分そうだと思うとのこと。その隣人は情報通で、どの家でどんなトラブルがあったかといった噂話をいつもいち早く掴む人で、人よりも早く知って大袈裟に話すことで優越感に浸ることが喜びのようだと聞きました。

もちろん人生はその人のものなので、法律に触れない範囲で好きに生きれば良いのですが、なんというか、その情熱や興味を、もっと他のことに向けられないものかなと、ため息が出ました。

穏やかな田舎の生活は素晴らしいのですが、その静かで変化の少ない良さが、ともすると刺激不足で退屈の原因となり、余ったエネルギーが良くない方向に使われがちだなと。

情報通という強みを生かすなら、一番桜が地域のどこで開花した、とか、新しくこんな便利なサービスが始まったとか、隣町に空き巣があってこれだけ被害が出たそうだから要注意と伝えるとか、是非そういう情報に目を向けて、少しでも人のために情報発信をしてもらえたらなぁ、と思います。

都会への一極集中が問題になっていますが、過疎化や労働人口の減少による行政サービスの改悪、仕事の少なさなどいろんな問題が複合的に絡み合っており、なかなか改善が難しいと理解しています。

1人1人ができることは限られているとはいえ、住みやすさにおいて、ほど良い距離での温かい人間関係があるかどうか、はその地に住む人達にかかっており、その土地での居住を検討するにあたり、大きな鍵になってくると思います。

私自身、田舎に住んでいた頃は、常に何かに縛られているようでとても息苦しかったのを覚えています。

田舎のトラブルのあるあるの一つだと思うので、良くしていこうというマインドが、社会を変えるために重要だなと思っています。

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