マガジンのカバー画像

芸術学研究のアトリエ

6
その時々での月詠の芸術観や、 実績を重ねる毎に学び得たことの記録。 人に公開できる分だけの研究日誌のやうなもの。 /研究中のぼやきは #研究者見習い月詠のヒトコト日誌 か… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

簡潔にしすぎても良くない。
のんべんだらりと喋るわけにもいかない。
珍しく読み上げ原稿を作っていた。
言葉の速さと文字の量は見合わないとしみじみ思う。

さて、僕の進捗をどう先生方にお披露目するか……今宵も思案でシアンな海に。

午前はバイト、午後は研究。
次の学会発表に向けた原稿を打ち始める。
手書きで情報集めと雑記を徹底したら、思考に没頭できるようになったので、良い気分。

小学生の頃からパソコンとお友達だったのに、やっぱり手書き派。

疲労はなかなかなので、八割にしておく。
締切まであと2日程だが?

「巨人の肩に立つ」
研究に足を踏み入れた人なら知ってるだろう言葉
色んな意味での解釈ある中、先行研究は確かに踏切台だ。
でも、書かれていることが、自分で目にしないと理解できない時は?

今日はそんな日。
改めて『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の原稿のすべて』が付箋だらけ。

賢治記念館の特別展冊子の表、
三形と後期形の難船姉+弟の数、1+1だけれども、
二時の停車場を読むとやはり、「一番の姉」「小さな妹」「二番目の女の子」が残ってるんだよなぁ……

芸術にあたるということ①

芸術にあたるということ①

イギリス海岸を訪ねて 花巻に向かったのは学会に参加するためだったのだが、それだけではもったいない気がしていた。すると、『銀河鉄道の夜』の"プリオシン海岸"のシーンが何故だか頭をよぎった。恐らく、学部の卒業制作において、そのシーンに出てくる博士を宮沢賢治自身の写であると主張したことが印象的だったのだろう。そこまで気になるのならば、とモデルとされているイギリス海岸に向かうことにした。
 9月24日は、

もっとみる

芸術にあたるということ②

宮沢賢治「イギリス海岸」を読んで 賢治の時代から、件のイギリス海岸の白い地層が与える印象はさほど変わっていないように思う。地球の歳月と人の間の歳月とは、比べようがないくらいに挟まっている時間の収縮度が違うのだから、驚くことではない。それでも、多少なりとも似たものを共有できるということは嬉しいものだ。
 石巻の学校を比較対象に持ってくるあたり、イギリス海岸は花巻にとって海のような存在でありながら川遊

もっとみる