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なーんだ、あの人も試してるじゃないか

このところ、エッセイを貪り読んでて。

前も書いたように、小川洋子さん(『博士の愛した数式』の著者)が好きなんですが。なんと、見つけたんです。「です、ます」で書かれた一編を!いや、わかってるんですよ。ときどきそういうのあるよーって、なにも「だ、である」だけがエッセイじゃないって。


ただ、小川さんは基本「だ、である」なんです(小説書く方はだいたいそーかな?)

でも、下記に収録された「涙のとおり道」は「です、ます」で。見つけたとき「おっ!」って。だって、明らかに浮いてんだもん。いまや「文体過敏症」のわたしは、見つけたーって。別に「です、ます」でいいんだと安心したわけじゃありません。


やっぱ(慣れもあるだろうけど)小川さんのは「だ、である」のほうがしっくりくるし。

じゃ、何にそんな嬉々としたかって「作家さんも、いろいろ試されてんだ」って。わかりませんけどね(笑)その日の気分で、ちょとやってみよーってことだとは思うけど。それがみょーにうれしいというか「書くは自由」ってこともそーだし。


なんていうか「試すっていいよね」って。

だって、やってみなきゃわかんないもん。そー、世の中のほとんどことって、やってみなきゃわかんないんです。お付き合いもデートしなきゃわかんないし。発信の手段だって「書く」か「話す」か、はたまた「描く」がいいのか。そんなのわかんないですよ。


だって、やってないんだから。コロンブスは行くまで、あんなでっかい大陸があると思わなかったし。徳川家康も、さすがに260年も太平の世が続くとは思わなかったんじゃないですか。

そんなもんです。わたしらはずーっと「思い込み」の海を泳いでる。疑問を抱かない限り、それが「思い込み」とは気づかない。まー、それはそれでしあわせって見方もあるだろうけど。


せっかく生まれてきたんだもん、いろんな世界見たいじゃないですか。ここがすべてと思ってしまえば、そこまでなんで。

もう一つおもしろかったのが。実はこの文庫、家にあったもので。つまり前に読んでるんです。そのときは「文体が~」なんて気にならなかった。気になれば目が行く、鼻が利く。わたしは再びの旅に出る、大きな海に漕ぎ出しましょう。洋子ちゃん、待っててね~


みんなで上手くなる「書く部」をぜひー

いつもありがとうございます!なんかおいしいもの食べます。