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なんの涙かわからない涙を流していた

今週の日記です。いつか、この短い文章たちが「エッセイ」という川に流れつきますように。


2月26日(月)人生、何度目の読書ブーム?

小川洋子さんのエッセイばかり読んでいる。もっと他に手を出せばいいものを、気に入ったらそればかり食べるのがわるい癖だ。こうして数十年生きてきたので、もう性分は変わらない。憧れたら、貪るように食べるのだ。その人を身体に入れるのだ。わたしって、もしかして小川洋子さん??そう勘違いするほどとは言わないが、いまはただ彼女の言葉がわたしの進むべき道を照らしてくれる。


2月28日(水)笑顔の絵文字の向こう側

絵文字で笑って、心で泣いて。そんなのはよくあることだ、小学生でも知っている。でも、わたしたちはその表情を信じるしかない。でないと、疑心暗鬼でわけがわからなくなるから。思えば、あんな数十個(けっこうあるな)の表情で人の気持ちが表現できてなるものか。だとすれば、なぜわたしは絵文字を使うのだろう?今日も笑顔を選ぶのだろう?


2月29日(木)なんの涙かわからない涙を流していた

ふと「間に合わないかもしれない…」という焦燥に駆られる。わたしはあまりに、トーク(会話)偏重で生きてきた。おしゃべりを何よりのたのしみに生きてきた。それはそれでたのしかったけれど、気づけば書くことを怠っていた。やはり、話すと書くは違うのだ。多くの過ぎ去った時間を思う。取り戻せない20代、30代を思う。「あのときはじめていれば」は何の意味も持たないけれど。この後悔が、悔しい気持ちがバネとなり、いつか実を結ぶ日が来るのだろうか。


3月1日(金)没入を求める私たち

お台場に「イマーシブ・フォート東京」がオープンした。生の演劇やショーに観客も巻き込まれ、没入(イマーシブ)できるテーマパークだとか。なるほど、たしかにおもしろそうだ。いや、待てよ。文章は昔からイマーシブじゃないか。国境の長いトンネルを抜けると雪国だったじゃないか、と謎の対抗心が芽生える。わたしが身も心も物書きになるまで、あと○○○日。


3月2日(土)猫さんは二度愛情を確かめる

前からうすうす気づいていたけれど、確信に変わったことがある。お風呂でにゃーと鳴くから「水飲みたいのね~」と向かうと、ぴゅーっと寝室に。なんだ、違うのかと仕事に戻ると。またお風呂で「にゃー」もうう、用事は一回で済ませてよねと言っても、どこ吹く風。遊んでほしい、構ってほしいもあるだろうが、わたしにはわかる。彼女はこうして愛情を確かめているのだ。書くとわたしと、どっちが大事なの?と。


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なんだか暗めのトーンになったけど、わたしは元気です。毎年のことですが、春が来ると無条件でテンションが上がります。


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いつもありがとうございます!なんかおいしいもの食べます。