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ミライノユクエ

自分の奥深くに沈んでいる物語をあらためて紡ぎ出すのは面白いものだなぁと。

温泉に入って、あぁ心地よい風とあたたかい湯がなんとも気持ちがいいですなぁーなんていう感覚に近い。

当時の自分はしんどいと思っていたことも、いまよくよく思い返せばしみじみと懐かしいなぁ、素敵な時間だなぁなんて思ったりして、勝手なものです。

小さい子どもは物語が大好きだけれど、大人だって物語はやっぱり面白い。小説や映画やドラマが面白いのも、事実の羅列ではないからで。何かのストーリーが語られると、思わず耳を傾けてしまう。

むかしプロジェクトXという番組があったけど。あれも困難を乗り越える物語だし、水戸黄門もだいたい同じ展開だけど、やっぱり物語なわけで。

誰かと繋がり、対話をする中で紡ぎ出させる物語は自己の中だけに存在するものではなく、誰かの中にも宿っていくもの。

未来を志向するその物語は、やがて何かしらのカタチとなって、やがて人を感動させるものになったりすると嬉しいなとこっそりと心の中でその企みを温泉に浸かるようにあたためるのである。

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