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部屋の隅の段ボール

灯りからもっとも遠い部屋の隅にクラフトの包みと2つの段ボール箱。
どれもAmazonでの注文品で、今一度確認したところ、2kgの雑穀米と春雨スープ、入浴剤が取り残されていた。三菱のボールペンとミックスナッツ、あとは絵の具筆なんかも入っていたはずだ。あ、マウスウォッシュも。
調べれば何が入っていたか正確にわかるけれど、それを知ってどうしようというのだろう。明日と明後日にはまた次の品々が届くのだ。ボディソープとかコーヒー粉とか、他にも2、3点頼んだはずだ。

数ヶ月前はこれら日用品でも生身を持って買いに出かけることを大事にしていたのに、時間やらバス代やらが惜しくなって、配達任せにしてみた。
スクリーン上にはあったら良さそうな物がいつまでも湧いてくるような気がして、果たしてこれでいいのだろうかと少し考えている。だけど、実際にお店に出向くとなれば、そこにも必要っぽい物はたくさんあって、そしてついつい羊羹のひとつでも買って帰ってしまうのだから、マシにはなっている筈だ。少なくとも、こうして万年筆を手にして文章を起こし(手書きしたものを写しています)、仮眠を幾度か取りながらも読書は捗った休日なのだから。
すぐさま500円の珈琲とパフェやらケーキやらをカフェで頼むよりは経済的でもあるに違いない。と信じたい。

伊豆高原 珈琲屋美豆の和パフェ


そういえば、便箋も買った。貴女への励ましのメッセージは已むを得ず原稿用紙で書かざるを得なかったのが悔しい。これこそは早急な、つまりはAmazonでの真っ当な買い物だろう。

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