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デザインの言語化が苦手

もう内定が決まったので、振り返りとなりますが。
2回目の面接で頭を殴られ(比喩)私は目が覚めました。
プライドが高いため、一度他人から怒られたり痛い目に遭わされると、何が何でもその経験を二度としないための傾向と対策を真剣に考えます。
また怠惰な人間なため、そういう痛い経験をしないと傾向と対策を考えないのです。(だから痛い目に遭う)

もうああいうミスマッチ企業とは面接はしないぞという逃避思考になりつつも、自省心もあるので、自分の面接で何が足りなかったのか、自分のずっと取り組んできた「デザイン」というものを色々な角度から答えられるよう理論武装しておくことは絶対だと思いました。

ディレクションが苦手なのは、デザインの言語化が苦手だからです。
実務能力はポートフォリオの作成物から判断してください、という姿勢ではもうこの年齢だと「能力が足りない」と判断されてしまう。
ポートフォリオにもデザインの説明は記載しましたが、自己紹介の段階で自分の得意とするデザインの説明や、どういったところに気を配って普段デザインしているのかを説明できる必要があるとようやく気付いたのです。

デザイナーで自分のデザインを言語化するのが苦手という方結構います。
ものすごく能力の高いデザイナーが以前私の会社にいました。その方はDTP担当だったのですが、もう作成されるキャラクター、チラシ、ロゴ全てにおいておしゃれでかわいくて洗練されていて、WEBサイトもその方のデザインを継承して作れば引っ張られてクオリティの高いものができました。

でも、その方がディレクションに優れているかというとそうでもなく、はいこれできましたので、クライアント様にお渡しください~で終わりでした。(本人もしゃべるのが苦手とおっしゃっていました)
さすがにロゴのデザインの時はコンセプトを提供してくださいましたが、それも100文字程度。でもデザインがすごく洗練されているので、もうデザインでぶん殴れるんですよね。デザインセンスが全てを凌駕するという。

で、まぁ私はそこまでのセンスも知識も経験もないわけなので、言語化で穴を埋める必要がある。

例えば、なんとなくWEBデザインをしているような気持ちになっていますが、決して一般の方から見たらなんとなくではないっていうことが結構あって。

様々な同業他社のサイトの傾向を見ながら、デザインを見たときに感じる一般的な人の心理、リスティング広告やSEOを意識したコンテンツ作成と見出し、キャッチコピーの考案と選定、クライアントが最終的に望むコンバージョンに繋がるボタン配置と色など、割と色々考えながらフレームワークから作ってるんですけど、そういうのほわっと頭の中で考えながら作っているので、言語化もされておらず、いざ誰かに説明しようと思うと全ての知識が脳内にとっ散らかっているために、順序だてて説明できず「えっと…私が考えるいい感じに作りました 終」になってしまっていたのです。

でも、自分は作る側なので、「え?それって見たらわかると思いますが…」ってことをいちいち人に説明するのも野暮なのかしらとか思ってしまい、こんなんできました。で終わっていたのです。

で、そういうデザインの提供をしていると、何が起きるかというと、その提供したデザインの趣味嗜好がクライアントと合わない時に大事故が起きるのです…その話はまた別の機会で書くとして…

というわけで、私はようやく転職活動を通じて、自分の過去のデザインについて文章化するという作業を行うようになり、その流れで実はディレクションもやってたし出来てたんだと気付くようになり、その内容を職務経歴書やポートフォリオにも記載するようになったことで二次面接も通過するようになったのでした。

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