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大和魂を伝えたい

つい先日「子どもたちに、日本語の美しさを伝えることが夢」だと書きました。

もっと掘り下げると、
「子どもたちの大和魂を育みたい」というところに行き着きました。

わたしは日本に生まれ、
日本で育ったことに誇りを持っています。

日本人はいにしへから
季節の移り変わりを敏感に感じ、
自分たちを取り巻くすべてに「神」を見るほど、自然に対して畏敬の念を抱いてきました。

そういった日本人に流れるDNAを、
わたしは大切に後世に伝えてゆきたい。

それには何が大切か。

とにかく「和歌」に親しむことです。

春が来れば、百花繚乱の季節に心が躍る。

さくらが咲いて舞い散ると、
その儚さに切なさを感じる。

夏が来て緑が萌え出して勢いを増すと、
命のまぶしいばかりの輝きに
みずからも共鳴して元気になる。

やがて日が短くなって秋になると、
感傷的なもの悲しい気持ちに浸る。

冬はじっと耐え忍ぶ時。
やがて来る温かい春を待つ。

そして、その季節ごとの花鳥風月の美しさに魅入られる。

季節の移り変わりによって、
わたしたちの心は揺れ動き、
情趣を語るのです。

その心をあらわしたものこそが
「和歌」なのです。

和歌を読めば、
日本人の心がわかる。

自然と季節とともに日々を暮らし、
家族や友人や恋人を大切に想い、
一生懸命に生きて死んでいった、
その思いがすべて和歌に詠まれているのです。

和歌はたしかに子どもには難しい。 
大人でも、難しそう…と感じる方はたくさんいらっしゃるくらいですから。

いきなり和歌を読むことは大変ですので、
まずはひとつ一つ、
自然や季節をあらわす美しい日本語を教えていけたら…と思いました。

子どもたちの大和魂を育みたい。
それがわたしの夢です。

近年まれに見る良書。

私も日頃から大切にしていることが言語化されている。

古典に習い、美しい言葉を使い、花を愛で、自然と季節の移り変わりを味わう。

まさに大和魂を体現している方。

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