「夕方のプラネタリウム」で登場人物が「浮気する」、 「制服」

2011.03.17 Thursday

彼が、楽しそうに制服の女の子を連れて歩いている。
浮かんでいる笑顔は、俺には向けられない類のもの。
この先にあるのは、プラネタリウム。
夕方のロマンチックな時間帯を選ぶなんて、本命の何者でもない。

「浮気、かあ……」

いや、この場合は俺が浮気相手なのか?
なんだか良く分からない感情がぐるぐると頭の中を回り、
無性に悲しくなった。

――俺も、プラネタリウムでも見て帰ろうか。

自虐行為と思いながらも、星空の看板の方へ
まるで吸い込まれる様に俺は歩いて行った。

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