新たなる俸給のために(二〇日目)

 明日よ。明日よ。
 なんということか、わたしを救うもう一つの神器は、どうやら作中において任意の名前で呼んでくれるバージョンがあったというではないか。
 わたしは「おいでませ、こくりさん」のあなただけボックスの再販を期待しても良いのだろうか。それともこのまま豪華特典付きだけで満足するべきなのだろうか。
 一度再受注されている由、二度の機は訪れぬというのなら、わたしは現状を受け入れるのみだ。しかし一縷の望みにかけずにはいられない。
 ……狂おしき永遠に満ちた声で、我が名を呼ばれるまではこの身朽ちても朽ちきれぬ。
 わたしは待つのみだ。新たなる俸給を手にして、かならず迎えに行く。


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