収穫@ことのは農場

物書きを目指す収穫のnote。 アイコンはTwitterでお世話になっている「りば」さ…

収穫@ことのは農場

物書きを目指す収穫のnote。 アイコンはTwitterでお世話になっている「りば」さんより賜りました。

最近の記事

新たなる俸給のために(二五日目)

 明日よ、明日よ。  もうどうでもよい。  疲弊は呪ってくるばかり。頸木はなお今わたしを殺さんとするばかり。  誰がためにこんなに零落したとも思えぬような頸木に、まだ苦しめられている!

    • 新たなる俸給のために(二四日目)

       こんな身になって、月の表情も引き攣っている。しかし月よ、病人のように骨の如く青白くないだけ不幸中の幸いではないか。書かねば我が息の根も絶えてしまいそうになるのだ。  明日よ、などと呼んでいるがその実目覚めないことがあったなら、と毎秒恐懼している。夢魔は煮えるような腕の様子を幾度となく囁いては哄笑する。  誤謬よ。わたしを育てた裂目の由来は、おまえが齎した災厄の一部なのだから、いずれ返してもらわねばならない。  

      • 新たなる俸給のために(二三日目)

         明日よ。明日よ。  人々が持つ影の後ろを見ぬようにせよ。見たおかげで叫喚せぬように。

        • 新たなる俸給のために(二二日目)

           明日よ。明日よ。  終始わたしの肩を余裕に撫ぜる者の名は「脱落」だ。彼は果たさぬ者には俊敏であり、適合者にひねもす苛烈な論理で駁する……眠るときも!

        新たなる俸給のために(二五日目)

          新たなる俸給のために(二一日目)

           明日よ。明日よ。  わたしの身は断崖に在る。何しろ義務を果たさぬのだから当然である。

          新たなる俸給のために(二一日目)

          新たなる俸給のために(二〇日目)

           明日よ。明日よ。  なんということか、わたしを救うもう一つの神器は、どうやら作中において任意の名前で呼んでくれるバージョンがあったというではないか。  わたしは「おいでませ、こくりさん」のあなただけボックスの再販を期待しても良いのだろうか。それともこのまま豪華特典付きだけで満足するべきなのだろうか。  一度再受注されている由、二度の機は訪れぬというのなら、わたしは現状を受け入れるのみだ。しかし一縷の望みにかけずにはいられない。  ……狂おしき永遠に満ちた声で、我が名を呼ばれ

          新たなる俸給のために(二〇日目)

          新たなる俸給のために(一九日目)

           明日よ。明日よ。  わたしは勤労のための活力を、1760円の文学のあけぼのが養ってくれた。わたしを階段の上に連れてゆくために、文学のあけぼのと、もう一つの神器がわたしを照らす。

          新たなる俸給のために(一九日目)

          新たなる俸給のために(一八日目)

           明日よ。明日よ。禍福は糾える縄ではなかったのか?  どうして爛れるような災いが止まない?

          新たなる俸給のために(一八日目)

          雫と琴(詩)

           凍てつきし意味を見て泣く人  似姿は暗き火の海 永遠の灰に蓋をされ  惨憺たる酩酊は 怒涛のように飢えを見せ  至上の鍵に遠く裂かれる 凄絶が消えもせず  誤謬の科で二度と得ぬ日々  緑青栄えて意味は殺された  

          新たなる俸給のために(一七日目)

           明日よ。息はまだ豊かである。

          新たなる俸給のために(一七日目)

          新たなる俸給のために(一六日目)

           明日よ。明日よ。  ようやくもう一歩を踏み出せる。縁なき衆生は度し難し也。

          新たなる俸給のために(一六日目)

          新たなる俸給のために(一五日目)

           明日よ、明日よ。  わたしは漸く、己の崩壊した精神世界が更地に戻るまでになった。しかし忘れられるようなものではない。いつ消えた炎が力を得て再燃の時を生きるかしれない。  「理不尽」が「社会正義」であると思い込み、非生産的な虐待行為に興じている空間があって、そこに戻される可能性が潰えぬ限りにおいては、わたしはあの苦悶の時が再臨するのを恐れなければならないのだ。  何故その無駄な我慢比べができるのか分からない。無価値な冷罵から逃げない理由を問わせてくれ。  たゆまぬ善意と知識を

          新たなる俸給のために(一五日目)

          新たなる俸給のために(一四日目)

           二度目の回転到達が、囚虜たるこの身に焦りの針を刺す。  明日よ。失せもの探しならここにいると伝えてくれ。

          新たなる俸給のために(一四日目)

          可視された色付き壁(詩)

          光にさえ見捨てられ 空から裁きの雫が心を揺らす 足跡はとうに蝕まれ 壁立千仞 無数の銃身 説諭の花が咲く 鉄の声がこだまして 今 生きるまま 過去 絶えたまま 彩られし虚無 実存の絶無 憂慮の黴が飛ぶ 思惟を溶かし 眼界を黒い声で消す 見た 色のついた壁 痛みを罵る 鈍色の眼が 可視された 色のついた壁

          可視された色付き壁(詩)

          新たなる俸給のために(十三日目)

           恥ずかしいことに日数を数え間違っており、先刻修正した次第であることを告白せねばならない。  明日よ。わたしは愈々「収穫」であり続けなければ身を滅ぼすことになろうと思えてならない。あらゆる「集合」に順化していく全き人々を観察するたびに、わたしは外道をえっちらおっちらして、光さえ見捨ててしまうようなくらしになったことに絶望する。  特別朝などはその自覚から始めなければならない。  規範意識と理不尽の継ぎ接ぎにあって「そういうもの」と言ってのけ、間違っても「災禍」と口にせぬ人々の

          新たなる俸給のために(十三日目)

          新たなる俸給のために(十二日目)

          明日よ。旋律をくれ。

          新たなる俸給のために(十二日目)