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日本の神様は反ワクチン

新型コロナワクチンで、人がバタバタと斃れている昨今、ようやくワクチンというものの胡散臭さに多くの人々が気付きはじめていますが、およそ120年も前、明治時代のわが国において、すでにワクチンに潜む悪魔性に気付き、ワクチン接種に断固として反対していた人物がいたということは、あまり知られていないのではないかと思うので書いておきます。

その人は、明治時代に発生した新宗教『大本(教)』の教祖・出口ナオ(天保7年〜大正7年)。

大本教というのは、京都府綾部の貧婦・出口ナオに突如として『艮の金神』(後に国常立尊と判明)なる神が懸かり、明治25年に発祥した宗教。
ナオの娘婿となる出口王仁三郎(明治4年〜昭和23年。皇族の落胤だが亀岡の貧農に生まれ育った。)が合流して大教団へと発展し、政府から危険視されて二度の大弾圧を受ける。

大本教を生んだ艮の金神こと国常立尊という神様は、原初、泥海状態であった地球大地を造り固めた大いなる善神(日本書紀に記されている最高神)であったが、時代の移り変わりとともに邪神が世を乱し人心は悪化したので、やむなく隠退し、陰から世界を守護して時を待つこととなった。
しかし、いつまでも隠退していては世界が潰れるから、明治25年に出口ナオに神懸かって復活を宣言。
今後、『大峠』と呼ばれる大艱難期を経て『みろくの世(理想世界)』が到来するから身魂(みたま)を磨いておけ、というのが大本の教義の(ごく大雑把な)概要である。

また、大本の特色の一つとしては、『雛形』ということがある。
日本列島(台湾含む)が世界五大陸の雛形(縮図)であり、さらに、日本の雛形として大本(大日本を約めて大本)教団というものを拵えたので、良くも悪くも大本に起こった事件が、相似た形で拡大されて後に日本と世界にも起こってくる、というのである。
魔術的とも思えるこの『雛形』という仕組みを用いて、出口王仁三郎は大日本帝国政府を挑発し、“大本の神の教えに従うか、大本教団を弾圧するか”の二者択一を迫り、“大本教団を弾圧させることによって、日本と世界を立て替える”という、自己犠牲的かつ前代未聞の世直し運動を断行したのであった。

……と、大本教団について語り始めると長くなるので、今回は出口ナオの反ワクチンの逸話についてのみ書くことにする。

事の発端は明治35年、ナオに孫娘(後に教団の後継者となる人物)が生まれた頃。
当時は種痘(天然痘ワクチン接種)が義務付けられており、新生児も生後一年以内に種痘を済ませなければならなかったという。
しかし、祖母である出口ナオは断固として孫娘の種痘を拒否。
ナオ曰く、『神様は、この子に疱瘡を植えたら世界がいったん泥海になると仰せられている。もしそんなことになれば、私は申しわけのために自害をする。』と。

現代では医師や学者の告発もあって、全てのワクチンはペテンでしかなかった、ということが認知されるようになってきたが、当時としてはナオのこの態度は「神懸かりの気違い婆さんがまた変なこと言ってる」くらいにしか、周囲には受け止められなかったことだろう。
それにしても、ナオに懸かった神の言う『世界がいったん泥海になる』というのはどういう意味か。
いまとなって、ようやく察しがつく。
ナオの当時は『雛形』であったが、120年後の現代のコロナワクチンは、その本番(雛形の拡大移写)と言えよう。
このままコロナワクチンが義務化され、ワクチンパスポートの導入へ、さらには、ワクチンパスポートがマイクロチップとなり、全ての人々の体内に埋め込まれるようになれば、聖書予言の『獣の刻印』の実現であり、悪魔の世界支配体制が完成することになる。
そのような事態になれば、神様としてはノアの方舟の時のように、再び大洪水を起こして人類文明を“リセット”するしか他に手がなくなる、ということだろう。
それを阻止するために、出口ナオはワクチン接種拒否の雛形を実演しておく必要があったのだ。

当時の、艮の金神からのメッセージを見てみよう。

『病神(やまいがみ)が其所等(そこら)一面に覇(は)を利かして、人民を残らず苦しめやうと企みて、人民のすきまをねらい詰て居りても、神に縋(すが)りて助かる事も知らずに、外国から渡りて来た悪神の教へた、毒には成っても、薬には成らぬヤクザものに、沢山の金を出して、長命(ながいき)の出来る身体を、ワヤに為(し)られて居りても、夢にも悟らん馬鹿な人民斗(ばか)りで、日本魂の人民は、指で数へる程よか無いとこまで、世が曇りて来て居りても、何うも此うも、能(よ)ういたさん様に成りて居るくせに、弱肉強食(つよいものがち)の世の行り方をいたして、是より外に結構な世の治方(もちかた)は無いと申して居るぞよ。』
(明治31年 大本神諭)

『何も審査(あらため)してありての二度目の世の立替であるから、此の疱瘡の守護は狐霊の方からの守護であるぞよ。
 日本は天然疱瘡と申して居れたのを、神力が全然無くなりて、世に出て居れた神の規則も遵奉ゐん(もちいん)如うになりて、此の世は無茶苦茶になりて仕舞ふたぞよ。
 外国から学の教を持って来て、人民を全然外国の教に心酔(した)がはして仕舞ひ、又外国から牛の疱瘡の種を持って来て、全然畜類にして仕舞はれても、結構と申して居るが、神は何彼(なにか)の根本が審査(あらため)てあるぞよ。』
(明治36年 大本神諭)

古めかしい独特の文体で読みにくいが、要するに疫病だのワクチンだのというものは悪魔の自作自演であること、彼らの持ち込むクスリにはリスクしかないこと、人類家畜化の陰謀があること、にも関わらず愚かな大多数の日本人はまんまと騙されていることなど、まるで現代のコロナ騒動を予言・警告するかのような内容でもある。
出口ナオは無学な老婆であったが、かくのごとき神示を得てワクチンに潜む悪意を悟ったのだ。

孫娘の種痘を拒否したことで役場から罰金をとられ、あるいは警察からも「お前の家へ大砲を向けるぞ」と脅迫されたという。
それでもナオは、『兵隊なと大砲なと向けるがよい。私のことで言うているのではない、世界のためにいうておるのじゃ。そんなことに恐れるような神ではない。』と言い放ち、孫娘を守り抜いたのだ。
もちろんそれは孫娘一人のためではなく、未来の人類のため、すなわち、現代を生きる私達のために、である。

これから連中は、コロナワクチンを12歳以下にも接種しようと企てているのだろう。
ワクチンパスポートの導入もしかり。
出口ナオに倣って、子どもたちを守り抜かねばならない時が来たと言える。

(文中敬称略。画像はネット上から拝借。)

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