【高等遊民の哲学入門】哲学初心者が挫折なしに大学2年分の知識を身につける5つの手順

こんにちは。哲学修士の高等遊民です。大学院ではギリシア哲学を主に研究していました。

このnoteを読んでいる方は、

「哲学に興味があって勉強したいけど、どこから始めていいかわからない」
「哲学って、面白そうだけど、具体的に何の役に立って、学ぶとどうなるの?」

と疑問に思っていらっしゃるのではないでしょうか。

このnoteを読むことでわかることは、以下の通りです。

「哲学を学ぶと身につく、5つの能力」
「哲学が探求している基本的なテーマと課題」
「哲学書を読まないと哲学はできないのか?」
「哲学書が面白くなる2つの方法と具体例」
「初心者が、挫折なしに、3か月で大学2年分の知識を得る勉強法(5つの手順)」

がわかります。

大きく分けると3つの内容に分かれています。

1.哲学を学ぶメリット・高等遊民の体験(仕事で役に立った体験など)
2.哲学書を面白く読む方法と具体例(プラトン『国家』を例に解説)
3.大学2年分の知識を得る独学法(5つの手順で具体的に)


特に有益なのは、3かな、と思います。

おすすめの本なども紹介していますので、それに従って勉強することができます。
そうすれば、あなたの読んでみたい哲学書が見つかるし、読めるようになります。


読者として想定しているのは

・哲学を勉強したいなと思ってる。けど「どこから始めればいいか?」「どの哲学者からがいいか?」 全然イメージがない人。
・自分の考え方や視野を広げたくて、西洋哲学に触れてみたい人。
・哲学書が読みにくいと感じてる人。でも理解したい人。
・哲学書を面白く読み進めるアイデアを知りたい人。
・哲学を学ぶとどのようになれるか、興味のある人。

すでに自分で関心のある哲学者を見つけて、哲学書をガンガン読み進めている方は想定しておりません。


哲学を勉強するのは、何歳でも大丈夫です!

このnoteを読む方は、おそらくどんなに若くても高校生でしょう。そしてnoteを読むような高校生のあなたは賢い! 
ぜひ哲学にも触れてみて、楽しさを体験してみてください。

大学生さんや社会人の方は、哲学の勉強を通じて、文章を読み書きする力をさらに付けることができます。

・難しい文章を抵抗なく読める。
・報告書や記録・日誌の類をあっという間に書ける。

そんな能力が身につきます。

フリーランスの方にもおすすめです。
お仕事上、メールやチャットでのやりとりがほとんどですよね。
そんな時、正確で簡潔なコミュニケーションや、分からないことをしっかり質問・確認するのに役に立ちますよ。

働く現場で大切な「報告・連絡・相談。」
すべてが簡潔で明確にこなせるようになります。


で、哲学を

・どこから始めればいいのか?
・どうしたら面白く読めるのか?

について、私が実際に体験してきたこと・こうしたら良いと思うことをお話します。だから、初めに言っておくと、これが唯一絶対の正しい方法ではありません。
大学4年生で哲学に出会い、半年で大学院修士課程の院試に合格し、そこから修士3年で修了。社会人経験3年を経て、いま高等遊民なる身分で生きている私が経験してきた話です。

また、このnoteは「約10年分の哲学を勉強してきた結晶」ということで、有料にさせて頂きます。
高等遊民とカフェで話したコーヒー代と交通費だと考えてくださいませ。


今後、内容の追記や、画像・図解の挿入など、より分かりやすく修正していく予定です。
その際は料金を値上げ致しますので、早期にご購入いただくとお得です。


ちなみに、この文章の9割ほどはスマホで作成しました。(15000文字ほど)

読んでいただければわかると思いますが「頭の中で考えるだけでは思い浮かばない文章」が結構多いと思います。

しかし、哲学を学ぶとこれぐらいなら本当に文章が降ってくるみたいな感覚で、すらすらと書くことができます。

どれくらいの時間で書き上げたかというと、全部で6時間くらいです。

スマホの音声入力による下書きが2時間。ここでざっと7割ほど書きました。
(1日30分くらいで、歩きながらしゃべったり。)

誤字の修正と、追記が3時間。
(ここもほぼスマホ。外出先でポチポチ作業してました。)

細かい装飾、画像などで1時間です。
(ここはパソコン。noteはじめてだったので、手こずりました。)

今の時代、文章をすらすら書く力は本当に必須ですよね。
この辺りのスキルも、哲学を勉強したのが役立ちました。
お固めの文章でも、このように音声入力である程度形にすることができます。

話すだけで、どれくらい書けるのか?
そのような関心で読んでいただくのも面白いかと思います。


【目次】
1.哲学を学ぶと身につく5つの能力とは?
2.哲学は仕事の役に立つ? 介護業界で役に立った高等遊民の実感
3.哲学とはそもそも何なのか? 3つのテーマと2つの課題
4.哲学書を読まないと哲学はできないの?
5.哲学書を面白く簡単に読む、2つのポイントとは?
6.【具体例】プラトンの主著『国家』を面白く読む方法とは?
7.初めて哲学を学ぶ人は、どんなことから学ぶのがおすすめ?
8.【5つの手順】初心者の勉強計画~3か月で大学2年分の知識が身につく

  手順1 〇〇と〇〇で哲学史の概要を知る(おすすめ本)
  手順2 興味のある哲学者の〇〇を調べてみる
  手順3 哲学者の〇〇を1000文字でまとめてみる
  手順4 哲学者の解説をした文庫本や新書を読んでみる(おすすめ本)
  手順5 いよいよ哲学書を読んでみよう! 選ぶポイントは?

初めてのnote投稿なので、第1章は無料公開致します。

1.哲学を学ぶと身につく5つの能力とは?

「哲学を学ぶとどんな力が身につく?」 
「どんな人が向いてる?」

哲学書を読むメリットは一般的には以下の通りです。

1 明晰に考え、表現する力
2 誰も気が付いていない前提を見つける力
3 複雑な概念や考えを、わかりやすく伝える力
4 幅広い文脈でものごとを見る力
5 権威・慣習に挑戦すること

1つでも、「こんな力が欲しいな」と思ったあなたは、哲学勉強するのはおすすめです。


ちなみにこの5つの項目は、ハーバード大学の哲学科教授がおっしゃったことです。私のブログでも引用しています。


しかし、このnoteでは、この5つをさらに掘り下げて説明しますね。


1 明晰に考え、表現する力がなぜ身につくのか?

哲学は、言葉で世界を表現しようとする学問です。
言葉と論理の力だけで、真理を探求しようとする学問です。
論理は、あいまいさを許しません。

哲学書を読むこととは、「論理を正確に理解すること」
哲学を語ることとは、「論理的に話すこと」

と言えます。


2 誰も気が付いていない前提を見つける力がなぜ身につくのか?

哲学は、常識をひっくり返します。
哲学入門で最初にしばしば言われていることですが、哲学以前は、芸術や宗教が、世界を説明していました。
哲学の始まりは、これまでの神話を疑い、世界の仕組みを考えることでした。

哲学を学ぶと、前提を疑う感覚が養われます。その感覚は、仕事でも生活でも役に立ちます。

たとえば私は介護施設で働いていたんです。その時、まあ医療福祉施設ってどこもそうなんですけど、手書きベースの作業がすごく多いんですよね。

申し送りノートとか、食事箋とか、送迎の確認書とか。

「これ、紙である必要あるか?」と考えて、できるものをデータ化しました。

だって、送迎なんて、毎回その人の住所とか電話番号とか、手で書くんですよ。やってられないです。
名前を入力すれば、住所と電話番号が入るようにして手書きをやめました。

別に哲学やらなくてもできることではありますが、私は物事を学ぶときに、

「この手順にはどういう意味があるの?」
「なんでこんなことやってるの?」
「もっといいやり方ないの?」

といった視点が必ず最初に来ます。

こうした前提を疑う視点は、同僚やお偉いさんにとっては生意気で迷惑で、都合が悪いかもしれませんが。

自分自身にとっては、役に立ちますよ。



3 複雑な概念や考えを、わかりやすく伝える力がなぜ身につくのか?

一般的なイメージでは、哲学は複雑な概念や考えを、分かりにくく伝えていますよね。

ですが、哲学ほど複雑な事柄をやさしく説明しようと心がけるものはありません。


たとえば「怒り」という感情。

これをあなたはどう説明しますか?


「イライラ・ムカつくこと。」←それらの再定義が必要です。
「心拍数と血圧と血糖値の上昇」←怒りによって起こる現象であって怒りそのものではありません。
「我を忘れて、大声で叫んだり、周りに当り散らすこと」←いい感じですが、大声と当り散らしがないで、グッとこらえる怒りもあります。


さて、怒りという定義。哲学者はどう定義するか。
これはセネカというローマ時代の哲学者の知恵を借りましょう。


「怒りとは、不正に対する復讐の欲望である」
(セネカ『怒りについて』第1巻より。岩波文庫に翻訳あり)


うわ、最高に分かりやすい。そう思いませんか?

つまり、怒りの発端とは「私は不正を受けた」と思う気持ちなんですね。

侮辱された、傷つけられた、損した。
なんでも不正です。それに仕返ししたいと思う心。


こうすると、怒りを抑える方法も見えてきます。

それは「不正を受けることを避けること」

あとは実際的な方法として「遅延が最も効果的」と言われています。
要するに、「ちょっと我慢しろ」ということですね。
5秒我慢する、1分我慢する、1日我慢する、そうすれば、段々と怒りは消えてくるとセネカは言います。

怒りについて、かなりシンプルに考えられるようになったのではないですか?

怒りという説明しにくい概念を、これほど鮮やかに定義するのは、哲学ならではの技です。


4 幅広い文脈でものごとを見る力がなぜ身につくのか?

哲学書は、それ単独では存在していません。

「全部、私がイチから考えた! 元ネタなし!」

という本はありません。
必ず、同時代の哲学者などを意識して書かれています。

たとえばジョン・ロックというイギリスの哲学者が書いた『人間知性論』という本は、デカルトが意識されています。

スピノザというオランダの哲学者はデカルトの『方法序説』を意識して『知性改善論』という本を書いています。


こうして、1冊の哲学書には、色んな影響関係が入りこんでいるんですね。
哲学書を読む時は、そうした様々な文脈をていねいに解きほぐしていきます。

すると、実際の生活でも、そうした習慣が身につきます。

「あの人はどうしてあんなことしたんだろう? 何か理由があるのでは?」「有名人が炎上発言してるけど、なんでそんなこと言ったのかな?」

などと疑問に思うことができます。

起こった出来事(現象)について賛否を論じるのも良いですが、こうした習慣が身につけば一段深く物事を見ることができます。



5 権威・慣習に挑戦する姿勢がなぜ身につくのか?

「誰も気が付いていない前提を見つける力」と少々似ています。
哲学は、当たり前のこととして皆が受け入れてることを、批判します。


たとえばイヴァン・イリイチ(1926-2002)という哲学者がいます。

彼は1970年に、『脱学校の社会』という学校教育を批判する本(論文)を出しました。

ごく簡単に言うと、

・学びとは、本来自発的に行われる価値ある行為だ
・だから学校というものが開かれたんだけど、なんか変だ。
・学校は、学びをサービスとして提供し、生徒たちはそれを受け取るだけ。
・だから学びの自発的な価値が失われた(勉強だるいとか)
・しかも、現代社会の価値観を植え付けられてしまう(社会に都合が悪いことは排除・隠蔽される。例えば労働者は搾取されてるとか)

というような話をしたんです。

学校って、絶対いいものだと常識では思いますよね。
でも一方でこんなデメリットもある、ということです。

こうした発想は、哲学にこそ、できる仕事です。


1 明晰に考え、表現する力
2 誰も気が付いていない前提を見つける力
3 複雑な概念や考えを、わかりやすく伝える力
4 幅広い文脈でものごとを見る力
5 権威・慣習に挑戦すること


以上5つが、哲学を学ぶことで得られる能力。

哲学を学ぶとこんな風になれるよ、という話でした。


以降は、

「私が実際仕事で哲学を役に立てた体験」
「哲学書の面白い読み方と具体例」
「挫折しないで2年分の知識を身につける勉強計画」

などをご紹介します。

ここまで読んで、「続きを読む価値がある」と思ってくださった方は、ご購入をどうぞご検討くださいませ。

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【高等遊民の哲学入門】哲学初心者が挫折なしに大学2年分の知識を身につける5つの手順

ネオ高等遊民@哲学Youtuber

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