みなさん、こんにちは。今日は、この前のクリスマスに「私の人生で初めて出会った味」のことを書きたいと思います。

「今ごろクリスマスなんて、遅すぎ！！」という声が聞こえてきそうですが、何しろ１ヵ月半引きこもってたもので、、、お許しください。
（１ヵ月半なぜ投稿しなかったのか？については、前回の記事をご覧くださいね。→　https://note.com/kotsubu_miho/n/ncfd5d6d82fc0　）

さて、１１月末のサンクスギビングでは七面鳥（ターキー）をたらふく食べて大満足した私。次のイベントはクリスマス！
「アメリカでは、何を食べるの？」と、アメリカ人の友達（仮称：アン）に聞いてみました。

「ターキーを食べる家庭も多いけど、うちは毎年クリスマスには Honey Baked Ham（ハニー・ベイクド・ハム）だったよ。」

ハニー・ベイクド・ハムって何だ！？訳すと、「はちみつ味に焼かれたハム」！？結局、「ハム」ってことじゃん！？
クリスマスのご馳走だから、「高級ハム」なのかな？

「高級ハム」と聞いて、よく子供のころ、お歳暮で頂いた「丸大ハム」とか「伊藤ハム」の、紐でぐるぐる巻きにされたハムを思い浮かべる私・・・。

「う～ん、お正月の御節（おせち）に入ってたけど、いくら高級ハムっていっても、ディナーのメインになるかな？」あれをメインに、バクバク食べる姿を想像して、ちょっとムリだな感じました。

ハニー・ベイクド・ハムは、きっと「ああいうハム」ではないんじゃないか！？
そこで次に、「どこで買えるの？」とアンに聞いてみました。
「ホールフーズの精肉コーナーに売ってるよ」とのこと。

早速下調べ、行ってみました。肉コーナーの棚に並ぶ、デカいハムの塊たち。見るからに日本のハムとは違う大きさと形！

１つずつラベルとにらめっこしたけれど・・・。うーーん、よく分からん！！！

ハニー・ベイクド・ハムって書いてないんです！！

それから、私のハム探し行脚（あんぎゃ）が始まりました。違うスーパーに買い物に行くたび、ハムコーナーを覗（のぞ）いては、チェックする日々・・・。でも、見つからない！！
（ハムコーナーに居座り、写真を撮りまくる、かなり怪しいオバサン・・・）

Target(ターゲット:アメリカでどこにでもあるスーパー)でも、、、

Costco (コストコ) でも、、、。

見つからない！！

どれがハニー・ベイクド・ハムなのぉ～～～！？！？
迫るクリスマス、焦る私。

もちろん、ネットでも検索しました。でも、アマゾンとかで売ってない！
出てきたのは・・・

「ハニー・ベイクド・ハムの作り方」動画の数々。

えーーーー！？！？家で作れってことぉ～！？
でも、どんな味なのか、どうしても気になる！！そして、明日はクリスマス！！

もう、作るしかない！！！！

（失敗したら、ステーキでも焼こう。）

そこで、レシピと材料をメモし、ハム探し行脚で撮りためたハムの写真をチェック。
「そっか～、『スパイラル・スライス・ハム』、確かに売ってる～～！これを使うんだな、フムフム・・・。」

• • • ん？ちょっと待てよ。

食べたこともないのに、どんな味が正解かも分からないのに、作れるのか～～！？

いや～～、ムリだ、ムリ！！
ハムだって、一塊で２０ドル（大体２０００円）もする。失敗覚悟で買える代物じゃあない！第一、何が失敗かも判定不能じゃん！
ええ～～～、どうしよ、どうしよ～～～！！！

・・・と、あれこれ迷走しながら検索していると、何と、グーグルマップで、偶然にもお店がヒットしたのです！！
その名も、

Honey Baked Ham Company

そのまんまやん！！！（エセ関西弁です、すみません！）

なんか、すっごく美味しそう～！口コミでも、評価が高いっ！
値段は、一番小さい「ＨＡＬＦ（半分）サイズ」で４０ドル（大体４０００円）、高いっ！！スーパーのハムの２倍！！

でも、アメリカでのクリスマスなんて、この先何回経験できるか分からないし、専門店の味が気になるし～～～！！！！

もう、これ買っちゃおう！！！

（清水の舞台から、飛び降りちゃえ～～！！）

で、サイトをじっくり見ると、どうやらクリスマスなどの繁忙期は、事前予約が必要らしいのです。チェーン店で、うちの近所の店舗で予約しようとしたら、あっさり
「予約は売り切れました」
と出てしまいました・・・。

でも、諦められない！！どうしても、食べてみたぁ～～い！！

ということで、クリスマス・イブの早朝、開店７時を狙って、ダメもとでお店に行ってみました。こういうところ、すっごく根性出すんですよね、私。（ただの食い意地か？）

初めての道を、ナビを頼りに辿（たど）りついたお店がこちら！！ど～～ん！！

店に入ると、ズラーっと、予約のハムが並べられており、静かな早朝に、その店だけは店員たちが忙しそうに働いていました。

レジに行って、
「I want Honey Baked Ham, half size.」
（ハニー・ベイクド・ハムください。ハーフサイズ）
と、おどおどしながら下手な英語で伝える、いかにも「初めて来ました、何も知りません」というオーラ出しまくりのアジア人のちびっ子。
（”こつぶ”というだけあって、小さいんです私。）

レジで対応してくれた大柄な黒人の女性は、その雰囲気を察したのか、後ろの店長らしき人に、何か声をかけたあと、ずらりと並んだハムの中からハーフサイズを１個、持ってきてくれました。

「本当は予約が要るんだけど、ちょうどキャンセルが出たから」

おおお～～！！！なんと！！！嬉しい～～！！！
ダメもとで来てみたけど、やっぱり「早起きは三文の徳」だよ～～！！

その後に店に来たお客さんには、「今日は予約注文だけだから、売れません」と断っている様子でした。私がラッキーだったのか、店員さんが親切だったのか！？

こうして、私の中では、ドラクエⅢ（古っ！）をクリアした時のような達成感に満たされ、ハニー・ベイクド・ハムという未知の食べ物を求めた長い旅を終えたのでした・・・。これぞまさに、リアル・ロール・プレイング・ゲーム？！

紆余曲折（うよきょくせつ）を経て、我が家に来てくれた、貴重なハム！
その重さ、4.6ポンド(約２kg)、お値段＄４２(大体４２００円)。

開けてみると、大きな塊！！！

外側はハチミツがこびりついていて、パリパリになっています。
スライスされているので、開いてみると、中はうっすらピンク色です。

早速、テーブルへ！！

ちょっとクリスマス仕様にセッティングしてみました😆💕
テーブルクロスも紙皿もナプキンも、ほとんどDollar Tree（ダラートゥリー:アメリカの100均）です😁

ちなみに他の料理は、サーモンマリネ、グラタン・ドフィノワ、グリーンビーン・キャスロールです。

さぁ、食べてみると、、、。

おおおお～～～～！！！！💗💗
お・い・し・い～～～！！！🤩🤩🤩🤩

口の中に入れると、分厚いのにやわらかく、しっとりしていて、噛むと口の中でジュワ～！っと肉汁が染み出てきます。それが、塩気も全く感じないし、何のスパイスも使っていないのに、臭みが全然なくて、薄い味なのに満足感がある味なんです。（あ～、食レポ下手すぎ！！）

家族もみんな「美味しい！美味しい！！こんなハム食べたこと無い！」と言ってバクバク食べました。本当に、今までの『ハム』の概念がくつがえされた味でした。
夫なんて、
「アメリカで食べた食べ物の中で、一番美味しい！これはもう、My favorite food（自分の一番好きな食べ物）に決定だ！！」
と言っていました。

みんな喜んでくれて、良かった～！お母ちゃん、頑張った甲斐があったよ・・・。（うるうる・・・）

ハニー・ベイクド・ハムのお陰で、クリスマスのディナーが本当に特別なものになりました。（これはやっぱり、教えてくれたアンと、あの親切な店員さんのお陰が大きいよね。アン、店員さん、ありがとう！！）

ハニー・ベイクド・ハム、１枚が大きいので、一人一枚ずつでお腹いっぱいでした。

ついでに、「このハムに合うソースはどれ？」と店員さんから聞いて買ってきたのが、このソース（下の写真）。
この店オリジナルの、Honey Mustard Sauce（ハニーマスタードソース）です。＄5.99（大体600円くらい）でした。
これを付けると、美味しさが倍増します！

翌日も、パンにはさんで食べたら、これまた美味しい！！
毎日、毎日、食卓に乗っても、全然飽きることなく、美味しく食べられました。賞味期限１週間のギリギリで、食べ尽くしました。

４０ドルもしたけど、絶対、モト取ったよ！！

こうしてハニー・ベイクド・ハムが、我が家の『特別な日の料理』に、新たに認定されました。日本でも韓国でも売っていないようなので、アメリカに居る間にまた食べなきゃ！！！

アメリカ在住の方は、このハムご存知でしたか？絶対おすすめですよ！是非一度、食べてみてくださいね。

アメリカに旅行される方、このハムは要冷蔵だから日本に持ち帰るのは無理だと思いますが、そのハムが入ったサンドイッチなども売っていますので、ぜひ、味見してみてくださいね！