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第54回 JBCF 西日本ロードクラシック ~暑さと熱気のサバイバル~

 どうもこんにちは、今回はやる気が出たので最近にしては珍しく早めにレポートを書けそうです。ということで今回僕が参戦してきたのは広島県中央森林公園で行われたJBCF西日本ロードクラシックです。西日本で開催されるレースに出場するのも飛行機での遠征も初めての体験でしたが、コース自体は僕の脚質に合っていそうだったのでこれまでのレースよりも良い結果を残せるように頑張ってきました。

Day1 クラス:E2 61.5km(5周)4位

 Day1はE2のレースでしたが、今回僕の主目標は二日目のYのレースだったのでこの日は消耗しすぎないために自発的にアタックを仕掛けるのは最終周だけという軽い縛りを設けてレースに臨みました。また、この日は今までのレースでは経験したことがないほど暑さが厳しかったため、この暑さに、も十分注意しなければいけませんでした。
 今回は初めて走るコースということもありローリングスタートの位置にやや困惑する場面もありましたが、スタート後はあまり激しいアタック合戦にならなかったので序盤はいつもよりやや引いた位置で走ることを意識しつつ、スタート前からチェックしていた有力選手の動きに対応することに努めました。2周目の下り区間では目の前の選手が落車をして一瞬走馬灯が見えたりする場面もありましたが、その時点では落ち着いて走れていたのでうまくこれを回避し中切れすることもなく集団についているくことができました。レースの展開自体はそこまで激しいものではなく、散発的に単独のアタックがかかることはありましたがそれが逃げ集団となるには至らずに吸収という動きを繰り返していました。僕も3周目まではある程度の余裕をもってこの動きに対応できていたので「もしかしたら今日はチャンスがあるかもしれない」と思っていましたが、4周目に問題が発生。暑さのせいかだんだん頭がボーっとしてきてしまい(おそらく軽い熱中症)、集中力が欠けてくるとともに力も入らなくなってきてしまいます。特に下り区間で集中力を保てないと落車のリスクもあったので舌や唇を噛んで集中力をどうにか保ちつつ走り続けました。幸い周りの選手もかなり疲弊していたようで、目立った動きもあまりないまま12人の集団で最終周に突入。残っているメンバーからして僕が勝つには登りで動くしかなかったので気力を振り絞って最後の三段坂でアタックしたものの振り切りたかった選手には対応されてしまい、結局10人ほどの集団で最後のホームストレートへ。僕は立ち上がりで8番手ほどにまで位置を下げてしまい前の選手にも引き離されてしまったものの、意外とゴールまでの距離があったので失速した選手を捲って4位でのゴールとなりました。

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Day2 クラス:Y 61.5km(5周)3位

 Day2は今回の僕の主目標であるYのレース。群馬よりも明らかにポイントを稼ぎやすいコースで、リーダージャージの神村もいないという状況だったので、個人としてもチームメンバーとしても今まで以上にしっかり走らないといけないという意識を持って臨みました。
 レースが始まるとまずは中間ポイントを取りに行くための準備を開始。Yツアーでまだまだ順位逆転の可能性がある、ランキング2位の中島君や4位の藤島君はスプリント力が僕より高いのでなるべく彼らを登りで振り切っておきたいと考え、機会をうかがいながら序盤を走りました。すると2周目中盤の下り区間、先頭で下りに入るとだれも付いてきておらず、思いがけず10秒程度のリードを得ることになりました。まだ中間ポイント地点までは少し距離があったので逃げ切れたらラッキーだなと思いながら走っていると、三段坂でアタックがかかったらしく後ろから4人が追い付いてきました。この中に中島君が含まれていたので中間ポイントではスプリントをすることになってしまい、無事敗北。しかし3周目に入ると、この5人の中に含まれていた全日本シクロクロスジュニアチャンピオンの村上君のペースに中島君が遅れだしたので、ここで付いて行けるかが今後の結果を左右するかもしれないと思い、キツいながらも付いて行って3人の先頭集団を形成しました。

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 ただ、この中でも村上君の力は圧倒的で、4周目には切り離されてしまいました。幸いこの時には後ろが2分以上離れていて、しかもバラバラのサバイバルな展開になっていたので置いて行かれた二人で落ち着いてゴールを目指し、2位争いのスプリントでは踏む足も残っていなかったので3位でのゴールとなりました。

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振り返り

 今回の2レースは今年僕が出場したレースの中では最も厳しく、そしてうまくいったレースでした。ケチがつく部分もまだまだ多いですが、今年に入ってからレースではあまり発揮できていなかったレベルのパフォーマンスを発揮することができ、また下りでは今までの自分からまた少し成長できたと感じることもできました。目標としていたYツアーでのポイント挽回もすることができましたし、今年初めての表彰台に乗ることもできました。しかし、まだ勝ててはいません。

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 僕がこれからこの差を逆転するならば次の広島でのYツアーでの勝利は必須に近い条件になります。僕にとっては決して簡単にできることではありませんが、絶対に不可能とも思いません。幸い1ヶ月も準備する期間があるので、この期間を丁寧に使ってコツコツと淡々と準備を重ねて勝ちにいきます。


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