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箱根ヒルクライム2020 ~まず一つ、そして次へ~

 今回は箱根ヒルクライムに参加してきました。自転車競技のルーツがヒルクライムにある僕としては今年一回はヒルクライムに出ておきたいと思ってエントリーした大会で、来週の経済産業大臣旗に向けて弾みをつけるためにもいい走りができればと考えていました。

 今回は準備段階で心拍系をなくしたり、カメラを付けようとしたらネジがいかれて付けられなくなったりとアクシデントもいくつかありましたが、すべて魔法の言葉「軽量化」で正当化(その割に体重を落としていないのは内緒...)。アップで登った一夜城への登りが意外ときつくてビックリしたりもしましたが、そこまで追い込んだわけでもないのに10分320Wが出たので調子が悪くはないことを確信できました。

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レース

 今回のレースは参加選手から見て、高校生男子のクラスで勝つのはそう難しくなさそうだったので、同時出走のチャンピオンクラスの選手たちになるべく付いて行くこと、高校生男子のコースレコードを出すこと、そして何より次につながる走りをすることが今回の主な目標でした。コースは距離13.7km、平均勾配7.2%ですが序盤の勾配がキツいので、逆パターンのハルヒルよりも実力がタイムにより出やすいコースという印象でした。
 スタートはチャンピオンクラスなどと同タイミングでできたので、序盤は全体の先頭集団に食らいつこうとしましたが、僕の体重だと400Wを出し続けなければついていけなくなるハイペースでふるい落としがかかり、2km地点を迎える前にじりじりと先頭集団から遅れてしまいました。この時点で同クラスの他の選手とは差がついていたので、ここからは今シーズンあまりできていなかったフォームやペダリングに関することにも意識を向けたり、今の自分に合ったケイデンスを模索したりしながらペースを保って走り続けました。序盤のハイペースが影響したのか最初の20分のパワーは自己ベストを大きく更新する336Wで今の僕の体重でもPWR5倍をクリアし、その後はややパワーを落としたものの300W台は後半まで出し続けることができていました。10km地点を超えるとアップダウンがあるロードレース的なコースになったので純粋なクライマーの選手たちからタイムを挽回するため下りも踏んで気持ち良く走り、最終的には45分1秒というタイムでゴール。高校生男子のクラスで優勝するとともにクラス内のコースレコードを2分ほど縮めることができました。

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振り返り

 ヒルクライムが主戦場だった去年までとは違い、今年の僕は体重も増え、参加するレースもほとんどがロードレースでした。そのため今回のレースでは思ったよりも走れないのではないかという不安も僕の中にありました。ただ結果から言えば、増えた体重分ましたパワーが仕事をしてくれたおかげで去年までと変わらないパフォーマンスを発揮することができたと思います。去年以上とまでは言えないまでも、今年どことなく感じていた登りへの苦手意識はだいぶ払拭できました。また、今年は手にできていなかった勝利を得ることができたことで心理的にも楽になりました。走っている途中に確認したフォームやペダリングのことも次に活かせる材料です。 
 あとは今年のシーズンの区切りとして来週の経済産業大臣旗を精一杯走ることだけ。群馬を走ることだけを考えれば今の僕は今までで最強の状態になっているので、最後に爪痕を残せるような走りを披露したいと思います。

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