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履歴書から顔写真をなくす、という選択

Happy International Women's Day 2020🎉
佐藤ことです。

本日3月8日は 『国際女性デー 』ですね!
今まで女性差別と戦い続けてくれたすべての人に感謝を。
わたしが普通に教育を受け、投票権を持ち、被選挙権が行使できるのは、先人たちの戦いのおかげだと改めて身の引き締まる思いです。

さて、#国際女性デー を目前に、ユニリーバの出した方針がすごかったので、ご紹介。

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマケティングは3月6日からの2020年度採用活動で、顔写真の提出を不要とした。また、性別記入欄をなくすほか、氏名も名字のみとし、性別が判別しやすい名前(ファーストネーム)の記入もなくす。無意識に生じる性別への先入観を排除し、個人の適正と能力に焦点を当てた採用活動を行うことが目的で、同社が手を組む就職・転職サイトなどでも同様の取り組みを行う。

「対象は同社の全部門で、工場採用も男女を記入しない方式とする」そう。

わたしは以前から「履歴書の顔写真添付ってなぜ必要なんだろう」と疑問に思っていました。というのも、大学時代を過ごしたヨーロッパでは、履歴書に顔写真を添付したことはなかったからです。インターンの申し込みでも、語学学校のバイトでも、就職活動でも。

顔写真があることによって、差別する意図がなくても無意識のうちに偏見をもってしまうのが人間です。


性差別・年齢差別・人種差別・ルッキズムが起こる、それならば顔写真や生年月日、性別欄をなくしてしまおう、というのがグローバルの流れとしてあります。

LinkedInに勤めている友人に聞いたところ、LinkedInの採用システムでは年齢や性別でフィルターがかけられないような仕組みになっているそうです。

人間というのは差別するものだから。

できる限りその可能性を排除していこう、仕組みで差別偏見を排除する考え方がわたしは好きです。

そしてこれは、「差別はダメだよ!」という人権や倫理的な話だけではありません。

属性によって差別することは、この労働力不足の日本でまったく合理性がありません。能力で採用していくべきですし、そのアピールとしても門戸を開く意味で「顔写真提出不要」を打ち出していくことは、企業の採用戦略としてとてもよい手法だと思います。(特に若い世代にはとても響く!)

現時点では、顔写真・生年月日・氏名の記載について法的な規制が必要とまでは考えていません。(性別欄はなくした方がよいと考えています)

しかし、日本の経済成長のために、多様な人材の活用を経営上の重要アジェンダとして捉えられる企業が増えていくことを願いますし、その最初の一歩としてぜひ履歴書の見直しは行ってほしいです。履歴書の顔写真、本当に必要ですか?

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