2歳児クラス 23人の子たちと、一緒に散歩に出かける 9人の 3歳児クラスのお兄さん・お姉さん。
2歳児クラスの担任は 5人。3歳児クラスの担任が一人、付き添います。
実は、年下のクラスの友だちと散歩に出るのは、今日が初めて。
 
まだ「面倒をみるという気持ちはないだろう」と思っていた 職員たち。
ところが どうでしょう。前を歩いている友だちとの間隔が開いてしまうと、手をつないでいる 2歳児クラスの子に、「ちょっとだけ急いでくれる？」と声をかけてから 急ぎ足になり、間隔をつめる姿が。
 
それも 普段クラスでは、少々 勝手がすぎる子たちが。
立場が人を変える？ いい経験かも！
これからも機会を増やそう！ と頬がほころぶ 3歳児クラスの担任。
もちろん 2歳児クラスの担任も。
だって、子どもたちの素敵な姿を 嬉しく思う気持ちは、どのクラスの担任であっても 一緒ですから。
 
公園に着くと それぞれのクラスに分かれてあそびだす子どもたち。
「まあ そうだよね」と見守る担任たち。
でも 、2歳児クラスの子どもたちが バッタを追いかけだすと、
3歳児クラスの子どもたちも加わり、「あっちだ！ こっちだ！」と
いっしょくたになって 、勢いのよい 一匹の大きなバッタを追いかけます。

そんな姿を見て、どちらのクラスの担任も、やっぱり ニッコリ。
 
帰る時間となり、並び始める子どもたち。
高いネットのタワーから 降りるのに手間取り、最後の一人となってしまった3歳児クラスの子。遅れをとった気分。
しょんぼりと立ち尽くします。
手を繋ぐ相手が来ないので 並べずにいる 2歳児クラスの子。
「お兄ちゃんを迎えに行ってあげれば」と声をかける 2歳児クラスの担任。すぐさま駆け寄り、優しく手を取り みんなの所に。
さらに「まだ出発しないでー！」と 大きな声で、みんなに呼びかけてから、
二人で 列の 一番後ろに並びます。
 
歩いているうちに 3歳児クラスの子も元気を取り戻し、
「ちょっと 急ごうか」なんて 2歳児クラスの子に声をかける姿も。
なんだか いいなぁ～。

いろんな人と関わる機会を作ることが、様々な”その子”を生みだすんだね。