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皆様、どうか、御恵みを。 #藤原note30日間チャレンジ vol.18

みなさん、こんばんは。


こういった企画を実行中にも関わらず、最終更新日は約1週間前!?嘘でしょ!?

今週、まっっっっっっっったくnoteを更新できなかったことをここにお詫びします。

実家の玄関にて土下座。撮影母。


さて、本日私は、こういったイベントに参加してきました。

東京工業大学 リベラルアーツ研究所 准教授の伊藤亜紗さんの著書、6月1日発売の「どもる体」(ご購入はこちら。)。その発売記念イベントに行きました。

もちろん席は最前列。イベントは登壇者の顔をガン見するのが好きなんです。


先日、この本のことをnoteに書いたところ、アルバイトの後輩から貸してほしいと連絡があり、嬉しくなりました。みなさんも良かったら貸すので連絡ください。



この本、タイトルに「どもる」というワードが入っている通り、吃音をテーマにした書籍となります。

しかし、確かに吃音がテーマなんだけれども、何かこう、ある種勿体無いというか、なんというか。吃音に全く関係がない人にもガッツリ内容を咀嚼して読んでほしい内容なんですよね。

↑亜紗さんの可愛いサインも貰いました。「藤」の書き方を真似しよっと。

なので、今回は、生まれつき吃音を持っている僕が、この本の魅力を存分に紹介し(できるかなあ)、皆さんにも読んでもらいたい、という気持ちで書きます。おつきあいください。


そもそも吃音とは

みなさん、「吃音」って言葉、ご存知ですか?

【吃音】とGoogle先生に聞いてみると、一番上に出てくるページは、「どもり改善専門の機関」という広告が、二番目にはWikipediaで「吃音症」のページが出てきます。

つまり、吃音とは障害の一種であると捉えることができます。実際にWikipediaにも「言葉が円滑に話せない疾病、または障害である。」と記載されています。

幼少期は20人に1人、成人には100人に1人と言われていますが、ここからが吃音、という明確な線引きはないため、人数は不正確である可能性が高いです。

また、大人になるにつれ、後述する「言い換え」というテクニックなどにより、隠れ吃音という人が増加します。かくいう僕も、正式な診断書などはないけど、この隠れ吃音のうちの1人だと自覚しています。

また、吃音を持っている人の中には、あのマリリンモンローや、田中角栄など、人の前に立って言葉を発する人も多くいます。それほど身近な障害であり、多くの研究もなされています。

にも関わらず、それが発生する原因や解決方法など、そのほぼ全てが謎のベールに包まれています。

さらに、吃音には、吃音症を持っている人同士の共通点が極端に少ないという特徴があります。つまり、人によるという度合いが他の障害より大きいということ。そんな障害です。


身の回りにこんな人いませんか?

「たまご」と言おうとして「たたたたたまご」となる人。
何か言おうとして、「ンーーーーーーなっとう」となる人。

実はこれらは、吃音の中の連発、難発という障害になります。

僕自身も難発が日常的によく出てきます。僕と対面で話したことある人で、勘が良かったり、身の回りに吃音の人がいる方は気付いているかもしれませんね。

ただ、僕が普段どもることはそこまで多くありません。それは言い換えというテクニックを日常的に用いているからなんです。言い換えの例を示します。

「くるま」と言おうとして、「乗用車」に言い換える。
「ひこうき」と言おうとして、「航空機」に言い換える。

といったように、言い換えとは、特定の言葉が吃音症の症状によって発話できず、代わりに同義語を発話する行為のことです。

吃音の人は脳内でこんなことを1日に数えきれないほど行っています。日常ですので。

この「言い換え」については、同じ吃音の症状を持つ方でも意見が真反対なケースがよくあります。詳しくは書籍を読んでください




この本が勿体無いという意味

僕がこの本を面白いがゆえに勿体無いと感じてしまったのは、たった一つ。それは、吃音をテーマにしていること。ただ、吃音をテーマにしないとこんなに面白い本が書けなかったやろうし、悩ましいところなんですよ。

もちろん、僕のように吃音を持っている人にとって、非常に興味深いテーマであることは言うまでもありませんし、身近な人、近親者や恋人や親友などに吃音の人がいるなら、同じように興味を持つでしょう。

しかし!世の中は隠れ吃音で溢れているため、自身が吃音でない人にとって、吃音は身近なテーマではないし、ましてやそんな話題について書かれた本を手に取ろうとも思わないでしょう。

この本は、吃音という1つの障害をスタートに、身体論に沿って様々なことに言及していきます。その話題は吃音の有無に関わらず、身体と精神を持つ者みんなに関係のある広範な話なんです!

つまり、僕が言いたいのは、この本を手に取ってページをめくる人、めくる人の範囲が小さいのではないか。ということです。もっと多くの人に読んでほしい。


くうううううう!!言いたい!内容の話がしたい!でもこれ以上ツッコんで書いてしまうと、普通にネタバレになってしまううううう!!

それが悔しい・・・。読んでもらうしかない・・・。

読んでもらうしかないんだよ・・・。

それしか方法はないんだ・・・。


吃音症、藤原雅樹の場合

上で書いたように、吃音症は、人によって症状の具合がかなり違います。

連発と難発(わからなくなったら上に戻ってね)のどっちが出やすいとか、〜行が苦手、とか色々あるんです。

僕の場合、か列とは列とな列とま列、あ行とう行とお行が苦手です。苦手ってことは、この音が一番最初にあると、思わず詰まってしまうことが多い、ということです。文字多くない?

なので、特に僕が苦手なのは自分の名前を言うことです。「ふじわら まさき」の最初の文字である「ふ」は僕のとってハードルの高い文字なんですよ。

なので、僕が自己紹介で困っている場面に出くわしたら、ぜひとも助けてください。自己紹介は唯一、上に書いたような「言い換え」ができないんですよ。自分の本名を別の名前に言い換えるのなんておかしいですもんね。

また、僕がよく使う技の一つに、忘れたフリというのがあります。固有名詞(例:ディズニーランド)を言い換えることはできません。そのため、もし僕が「ディズニーランド」という単語でどもった場合

えっとー、あのー、あっこなんやっけ?千葉県にある、夢の国!

こんな言い方をすると、物忘れの激しい人ですが、僕は時に、物忘れの激しい人を「演じている」ことがあります。頭の中ではちゃんと言葉になっているのに、言葉が出せない、奇妙な感覚です。

こんなことを日常的に、頭の中で行っています。


こんな事例が、8人のインタビュー対象(全員が吃音持ち)の実体験をもとに書かれています。加えて、著者である伊藤亜紗さんの文章がすごく上手い!非常にわかりやすい論理構造で、スイスイ頭に入ってくるんです。

唯一のネックは紙の本だけの発売となり、Kindle版がないこと。ただ、紙の本でも読む価値はマジであります。

ぜひ、ご購入を。



最後にお願い

今日、ふと自分の残金と、月末までに抜けるお金を計算してみました。

え?

足りなくね?

ワイ、明日から1円も使わんでも、3万円も足りへんの?嘘やろ?

ってなってるんです、今。


ということで・・・。


サポート・・・。

よろしくおねがいし

マ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ス!!!

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