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直島、豊島、犬島をただ誰かと歩く。

直島に移住して明日で8ヶ月。
フォトグラファーの岩田耕平です。

昨日、ひょんなことから犬島に行くことができました。これでようやく直島、豊島、犬島のベネッセアートサイト直島3島をすべてへ地に足をつけることができました。

この3つの島はいずれも美術館があるだけでなく、島内を歩いているとふいに現代アートが目の前に現れます。加えて移住された方のカフェや宿があったり、島のじぃじやばぁばが急に話しかけてきてくれたも。

昨日の犬島では道を歩いていたら1人のばぁばが現れて、今90歳であることや、小学生の頃の島のお話をしてくださいました。

僕も直島に住んでいて、美術館巡りに来られている観光客の方をよく見かけます。話をすることもあるし、時に島を案内することなんかもあります。

実はその時に感じることがあるんです。

それは目の前にある不思議なアートや自然の美しさについ心が移ろいでしまい、スマホで写真を撮ってそれで満足してしまうんだなぁと言うことです。もちろんどの島にも歴史があって、どうしてここに美術館が作ったのかという想いもあるんです。

ただ、普通に歩いているだけではそのあたりのことは分かりません。

昨日の犬島では福武財団の方が案内してくださり、かつては銅の精錬所や採石場として栄えたことや、不法投棄から守ろうとした話を聞かせていただきました。実際にその地に立って、目の前にある精錬所の跡地を眺めて、風の匂いを感じ、歩いている時の足音と共に犬島を感じることができました。

そこで何をどう感じるかは人それぞれです。
ただ、感じたことを誰かに伝えることで、自分を知ることができます。どんなことで感情が動くのか、どんな想いを描くのか。

一緒にいる人の話を聞くことでも世界が広がって、自分の一部になっていくと僕は思います。

多分、こういうのって仲のいい友達とかだと、あまりそういう話にはならなくて、たわいもない話をして笑って終わっちゃうパターンが多い気がするんですよね。(経験上ですが)

一人旅の人同士で集まる機会を作って、一緒に島を歩く会ができたらきっとステキな経験になるだろうな。。そのためにも僕自身がもっとこの島に関して調べる必要があるんですけどね。

こういうのご興味がある人がいれば、何かしらアクションをいただけると嬉しいです。今は人生観をシェアリングする写真館づくりを準備中ですが、少しずつこちらも進めていきたいと思います。

いただいたサポートは直島での活動に使わせていただきます!