今日、2020年3月9日、ツイッターのトレンドに「#クロレッツそのイキだ」というハッシュタグが並んでいるのを見かけた。

これを見た瞬間、強烈な既視感があって記憶をたどってみると、第42回宣伝会議賞「明治キシリッシュガム」の協賛企業賞に以下のような受賞作があったことを思い出した。

話は変わって、お部屋探しマストのCMソングの歌詞って、もともとは「あなたのわがままに応えます」だったと思うのだけど、いつからか「あなたのこだわりに応えます」に変わっている気がする。これに対し、第54回宣伝会議賞「アットホーム」の協賛企業賞にはこんな受賞作があった。

これらについて、どっちがどっちを盗作だパクリだと指摘する意図はない。ただ、「似てるな」「他のものを連想・想起させるな」と思っただけ。異業種同士ならともかく、クロレッツとキシリッシュ、マストとアットホームという、もろに競合関係だったから、なおさら印象に残ったのかもしれない。

実務に際し、プロがいちいち過去のSKATを開いて重複がないか確認することはないと思う。受賞者の方がどう感じるかは想像の域を出ないが、少なくない予算を注ぎ込まれた最前線のマス広告と同じ思考を持っていることは、もし自分だったら自信につながるのではないか、という気がする。

過去のどれにも似ていない表現を生み出すことの難しさは十分知っているつもりだ。でも、それでも、過去のどれにも似ていない表現が見たいなと思う。いや、人に言う前にお前がやれ。ですよね～。